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暗い家
祖母の家で暮らした期間がどのくらいだったのか
全く覚えていません
帰るたび
母屋には誰も居なかった
そんな記憶しかありません
離れに行くと
祖母がよく
おやつにと
赤いきつねにお湯を注いでくれました
弟たちと過ごした記憶も
両親と過ごした記憶も少なくて
しかもあまりいい記憶でもなくて
残っているのはなぜか
庭に弟のこいのぼりを立てた記憶と
正月にミカン崩しを母と姉とした記憶以外は
家に帰るのが嫌で
遅くまで一人で
校庭の遊具で遊んでいた記憶しかありません
夜は
姉と2階の2段ベッドで寝ます
隣に立派な本棚があって
圧迫感が半端ない
毎晩のように
同じ悪夢を見るようになったのは
この頃からでした
2段ベッドに横になると
足側に部屋のドアがあります
やっと寝付いた頃に
ギギィーっとドアが開いて
積み重ねられた重い布団を持った人物が入って来ます
顔が見えないので
もしかすると布団が宙に浮いているのかもしれません
体は動かせないのに
状況が分かります
金縛りですね
3枚ほど積まれた
昔ながらの重たい布団が
私の胸元にドスッと置かれる瞬間に
いつも身体が動くようになります
今でも覚えている悪夢
他には何も思い出せない




