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ご想像にお任せします  作者: ともの


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13/15

懐かしい家




24時間

365日



日々はあっという間ですが

大したことでも

大したことないことでも

毎日毎日

色々ありますよね



今も

なぜこうしてここに居るのか

望んだようで望んでいない

でも自分で選んだこの道を

自分で作った目標に向かって

いや目標なんかなくても生きるためになんとなく

進んでいく時間を追いかけるように過ごしています



生きるということは

選択の連続



起きるか 起きないか

食べるか 食べないか

行くか 行かないか

やるか やらないか

気にするか 気にしないか

買うか 買わないか

帰るか 帰らないか

信じるか 信じないか



死ぬまで選択し続ける



でも子どもに与えられる選択肢は

提示されていて悩むことはできたとしても

そもそも選ぶ権利などなく

すでに選択されたその環境に

抗うことなどできないのです



いや

子供にはそういう

擦り込みがあるのです



親ならば安全

親ならば安心





私たち姉妹は

安全ではなかったと思うけれど

不安はありませんでした



不安ではなかったし

自由でした



むしろ私にとっては

母と共に

じわじわと近寄ろうとする

男性の存在のほうが

恐怖で耐え難かったですから








学区内の少し遠めの団地での生活も

1年ほど


中学卒業までの数ヶ月を残して

また引っ越し



次の家は

あの懐かしい家でした


小1の時再会した母に

黒い軽自動車で連れて行かれた

線路沿いの平屋の団地


あの時と同じ列の違う部屋

あの時とはまた違う気分でここに居るのに

なんだか少しだけ落ち着いた気分になれたのを覚えています


でもこの頃から頻繁に

母の交際相手が来るようになり

そのうち住むようになりました




デリカシーのない発言の多い

赤の他人の50代の叔父さんとひとつ屋根の下



母とこの数年かけて

法的手続きで食い違いもあったでしょう

小さくて壁の薄い家の中で

自分の声の大きさが分からないのか

耳が悪いのか

低くデカい声で

耳障りな言い争いをしていたこともありました



高校受験を控えたあたしは

より一層デリケートなのに

勉強に集中できず

奮闘していたのを覚えています






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