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異世界代理戦争~チート同士の戦略バトル~  作者: 鬼乃バナナ


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14/20

第14話 誤算

戦略シュミレーションゲームの中に転生、自身の能力と策略を駆使して聖域を制圧しろ

そんな謳い文句のゲームがあった。

そして、それは現実のこととなる。

さまざまな思惑の交差する世界で無事に戻れるのか

プレイヤー達のバトルが今始まる

正樹達は正面から突入を開始した。

「グキャ、グキャギャ」

ゴブリン達も襲撃の予想はしておらず、ほとんど抵抗もできずにいた。


「これなら余裕かも」

氷魔法を放ちながらアリーが言った。

「あー、もう半分も制圧してるしな」

ジブラルも多少のゴブリンの反撃を簡単に押し返し、どんどん進みながら返した。

言葉にはしなかったものの正樹達他のメンバーも余裕が出てきていた。


「グゴーー!ギャース!」

3分の2まで攻め込んだ時に低い怒号と共に奥から通常のゴブリンの二回りも大きなゴブリンが現れた。

「まさか、ゴブリンキング」

サンガがそう呟いた。

ゴブリンキングはゴブリンの上位種でゴブリン集落に稀に出現し、ゴブリン達を指揮し周辺に甚大な被害を及ぼす存在となる。

そして、今回正樹達は安直に攻め過ぎたため、後方をゴブリン達が抑え囲まれる形となった。

「くそ、誘い込まれたのか」

正樹は舌打ちをした。

「すみません、私達がキングの存在に気付いていれば」

レンとランが申し訳無さそうにいった。

「仕方ないことだ、まさかこの規模でキングがいるなんて」

サンガはフォローした。

実際ゴブリンキングがいる集落はもっと大規模であったり、ゴブリンの量も多かったりする。

「マサキ様どうしましょう?撤退しますか?」

シルファが後方を気にしながら指揮を促した。

「キングに背を向けて逃げ切れるとは思えない。このままキングを討伐する!」

「「了解!」」


「アリー!まずは周りのゴブリンを牽制!ジブラルはキングの攻撃を耐えてくれ!シルファは中心でジブラルが負傷したら回復!サンガは出来るだけ槍で周りの怯んだゴブリンに攻撃してくれ!」

「ファイヤーピラー」

アリーの前に火の玉がいくつか現れ、ゴブリン達前に着弾し、そこから火柱が立った。

ゴブリン達は思わずたじろいだ。

その隙をすかさず

「五月雨突き!」

サンガの槍が襲いかかった。


一方、ジブラルはキングの側にいたゴブリン達の猛攻を一人で受け止めていた。

キングはというと、奥に鎮座し戦況をかんさつしているようだった。

時折、ゴブリンメイジに指示を出しその度にメイジから火の玉の魔法が飛んできた。

「ぐぬぬ、マジックガード!」

ジブラルは持ち前の耐久力で耐え、ダメージを負ってもシルファがすぐに回復していた。

正樹は戦況を確認しながら指示を出し、ある大技の準備をしていた。


ゴブリン達も攻撃に慣れてきており、数に物を言わせて、少しずつ包囲網を縮めてきた。

「マサキ様、徐々に押されてきました。何か打開策を」

シルファが周囲を見ながら言った

「すまない、もう少しだけ耐えてくれ」

そう言った正樹の剣が少しずつ光を帯び始めていた。

「マサキ様もう限界」

アリーが近くまできたゴブリンを風魔法で吹き飛ばし、叫んだ。

その時、マサキの剣が青白い光を放った。

「待たせた!一気に決める!オリャー」

正樹はキングに向かって飛び出した。

一瞬の出来事にジブラル達もゴブリンも反応出来ず、正樹はキングのところまで一気に詰めよった。

キングは飛び込んできた正樹の一撃を真正面から受け止めた。

そのまま力任せに押し返し、正樹は空中で一回転し、着地した。

「一撃で終わらせる!!」

正樹が剣を担いだ構えを取ると剣が一層光り出した。

「食らえ!!バスタースラッシュ!!!」

正樹がその場で剣を振り下ろした。

光の刃がキングに向かっていき、そのままキングを真っ二つにした。

それを見た他のゴブリン達は慌てて逃げ出した。

周辺にゴブリン達がいなくなってから正樹達は腰を下ろし、全員無事であったことに安堵するのだった。


つづく

お読みいただきありがとうございます

毎週月曜の17時を目標に執筆しております

ご感想などいただけると励みになりますので、よければお願いいたします

別作品もございますので、お気に召しましたらそちらもお読みいただけると幸いです

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