第12話 親衛隊結成
戦略シュミレーションゲームの中に転生、自身の能力と策略を駆使して聖域を制圧しろ
そんな謳い文句のゲームがあった。
そして、それは現実のこととなる。
さまざまな思惑の交差する世界で無事に戻れるのか
プレイヤー達のバトルが今始まる
レンとランが教育を終えて、ガンラン同盟に諜報部隊の一員として派遣された。
この成果によって親衛隊に抜擢される約束になっていた。(正樹の計らいである程度の情報を持ち帰れば良しということ内密に決まっている)
レンとランは時に隠者、時に聴覚拡張などを駆使し、酒場や詰所などで情報を集めた。
集めた情報を整理した結果、兵器開発や徴兵、訓練はしているもののエンデリオンか鬼族の国タレントーラのどちらにするかは決めかねている様子だった。
宣戦布告が可能になった時点でどちらに攻め込むか決めるとのことで結論付けた。
2人はその情報を一旦持ち帰ることにした。
エンデリオン王城、王の間
「という情報を元に現状では可能性は半々のようです」
レンが簡潔に情報を報告した。
「わかりました。ありがとう。他の隊員が戻るまでしばらく休暇とする」
アリアが労い、2人を退室させた。
「マサキ様、どう思いますか?」
「おそらくどちらに攻めるかは決まっているが下には伝えてないんだろう、末端の情報から推測したんじゃないかな?」
正樹は素直に感想を述べた。
そもそも、攻める場所を決めずに軍備を拡張するなんてことはありえないのだ。
そんなことをすれば、両隣から攻められる可能性が高いからだ。
「そう思いますよね、2人はまだ未熟ということですわね」
アリアは残念そうに言った。
「情報収集自体にミスはないし、その得た情報からの推測自体は間違いではないから、あとは経験かな。2人はこっちでもらっていい?」
「はい、マサキ様が良ければ。親衛隊の方が経験を積めるでしょうし」
「ありがとう、まずは2人確保、出来れば最低でも4人はほしいな」
話を聞いていたグレイヤが口を挟んだ。
「マサキ殿、それでしたらうちから数名候補出しますので実際に見てはいかがかな?」
「それは助かりますね、ぜひ、お願いします」
こうして、親衛隊選抜試験が行われた。
グレイヤの選抜人数は20名ほどいた。
戦士や盾兵等の前衛、魔術師や弓兵等の後衛、あとは回復などの支援兵。
全員中堅クラスの将来の将官候補達だった。
試験はまず実技テスト
といっても模擬戦ではなく、前衛は案山子に向かっての攻撃、後衛は的当て、支援は知識試験が行われた。
実技にて約半分になり、その後は正樹の直接面談という名の鑑定だった。
鑑定していて目を引いたのは盾兵のジブラル。
単なる盾兵ではなく、魔力持ちの為魔法に対しても防御力が高いということだった。
ジブラルが退室した後、グレイヤになぜ中堅なのか聞いてみた。
「あぁ、有望なのですが、その優れた防御力のため盾兵なのに突撃してしまうのですよ。盾兵は仲間を守るのが第一なのですがね」
正樹はなるほどと納得した。
鑑定を続けていくと、魔術師にアリーという複数の属性を使える魔術師がいた。
彼女もどうやら経験不足で判断が甘いということだった。
攻撃役を探して鑑定してみると、サンガという兵士を見つけた。
「グレイヤさん、このサンガって方も経験不足なのですか?」
「いや、彼は武器が複数の使えるがゆえに特定の部隊に所属できないんですよ」
国の部隊は大抵、槍なら槍部隊、盾なら盾部隊のように特定の装備で固めてしまう為、サンガのように複数使えると部隊に所属すると持ち味が消えてしまうということだった。
最後に支援役では明らかに1人能力が突出している人物がいた。
彼女の名はシルファと言い、医学にも通じているらしく、回復のエキスパートに近かった。
「シルファは回復は突出しておるんですが、逆にそれ以外が全くでして」
グレイヤ曰く回復に関しては幹部クラスなのだが、この国の支援部隊は回復だけでなくサポートスキルも必須となるためシルファを持て余しているとのこと。
「グレイヤさん、この4人を親衛隊に迎えようと思います」
「癖はありますが少数精鋭の部隊の方が活躍できる者達ですな、なに、力はあるは保証しますよ、ガハハ」
ここにレンとランを加えたメンバーが親衛隊選抜チームとして結成された。
つづく
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