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美琴の日記 2

 クリスマスイブでは色々あった。鍵とそういう流れになったけど結局しなかった。あの時鍵は何を考えていたんだろう。


 鍵の気持ちは、あたしがいくら推し量ったとしてもわからない。


 きっと人間は、そうやってお互いのことをすべて理解できるわけではないのだ。


 あたしは鍵のことが大好きだ。好きで好きでしょうがない。鍵のことを考えていたら胸が熱くなるし、鍵のことを考えない日はない。


 前まではただの隣人だった。けど今は違う。あたしにとって大事な人。世界で一番大事な人。絶対に失いたくない人。離れたくない人。ずっとそばにいたい人。


 鍵はあたしのことが好きかな? もしそうなら、あたしに好きと伝えてほしい。曖昧な関係性が一番嫌だ。


 だからといって、あたしから好きっていうのは恥ずかしい。それに、もし告白して断られたら、一生立ち直れない気がする。


 あたしは鍵と一緒にいたい。できれば一生。これって重いのかな。


 鍵と一緒に写真を撮った。あたしの顔は引きつっていて、鍵はいつも通りの真顔。あいつらしいといえばあいつらしい。


 鍵は、ちょっと変わった人だと思う。あたしの言動をちょっと変なふうにとらえるところがある。


 でも、そこが好きだ。関わってくうちに分かってきた。鍵の行動や性格、全部が好きだ。


 鍵のことを考えているだけでオキシトシンとドーパミンがドパドパ出てくるのを実感する。


 鍵は今頃何をしてるのかな。同じ気持ちでいてくれたらいいな。


 鍵は感情が読めない。だから何を考えているのか分からないときがある。  


 その不安が、あたしをドキドキさせる。鍵は女を沼らせるプロだと思う。この女たらし。


 イブの日、あたしは鍵と一緒に寝た。何も起こらなかったけどあたしはそれでも幸せだった。この時間が一生続けばいいと思った。


 恋愛の神様はあたしに微笑んでくれるだろうか。あたしは鍵と恋人になれるだろうか。


 付き合ったら、一緒に旅行とかしてみたい。高校生だから泊まりは無理だろうけど、日帰りなら行けるだろう。箱根とか、熱海とかなら行けると思う。


 手を繋いで街中を歩いてみたい。鍵と一緒に他愛のない話で盛り上がりたい。キスをして、それ以上のことだってしてみたい。鍵はそういう時、どんな表情をするのか、知りたい。 


 ……鍵、大好きだよ


 それにしても誕生日を教えてくれなかったのはショックだった。いくらなんでもそれはないんじゃないか。教えてくれたっていいじゃない。


 鍵のプレゼントも用意しなきゃ。何がいいだろうか。…まぁ、あとで考えよう。今考えても答えは出そうにないから。


 鍵は言った。『俺たちが分かりあった時、お前の気持ちに応えたい』、と。


 鍵はまだ、あたしのことを知りたがってる。まだ、関係性を進めるべきじゃないと判断しているのだろう。


 ならば、脈は、あるんだと思う。これからが勝負だ。あたしは、鍵に好かれるだけの人間にならないといけない。女にならないといけない。


 よーし、見てなさいよ。


 あたしは絶対に、鍵に好きだと言ってもらう。そのためにはどんな努力だってする。


 これからはもっともっと頑張るから。

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