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その12

「………かれんから離れて下さい」


とてつもなく冷淡な鋭い声がした。

その声はドアの入り口から聞こえてきた。


……なんとユフィさんでした

ユフィさんお帰りなさいです


するとサラサラヘアーイケメンさんはユフィさんに負けず劣らずの冷たい表情で


「お邪魔してます、ローランド様」


…いや、そこは違うだろ。と突っ込みそうになりました。突っ込まなかったわたしを褒めて下さい

…て!そういえば、この人また口調変わってますよね!?



「もう一度言います、かれんから離れて下さい」


「それにしてもローランド様はなぜ、薬屋を営んでらっしゃるので?」


「……聞こえないのですか?離れなさい」


「後日にでも教えて頂ければありがたいです」



ユフィさんのとてつもなく冷たいあしらいを諸ともせず彼は自分の思いを伝えてます

…あぁこの人、人の話を聞かない、我道を行くタイプの人ですね。



するとユフィさんはおもむろに腰に手をかけ、剣を手に……はぁ!?剣!!?


「厄介なお客様には帰って頂きます。ご来店ありがとうございました」


剣の先はぶれることなくサラサラヘアーイケメンさんに向けられています。



するとサラサラヘアーイケメンさんの目はユフィさんからわたしの顔へと移動して


「また口説きにきますね、お嬢さん」


と言って姿を消しました。



………え!?消えた!!?

でましたよ、またもやファンタジーです。

……そういえば去り際に口説きますとか言ってましたよね!?ちょっと思考回路おかしいのではないのでしょうか。…そ、そそそそれに、あああんなことされて……うわあああお嫁に行けません!!


頬に手を当ててみると、とてつもなく熱かったです。…うう、しかもこの顔ユフィさんに見られてると思うと…うわああ恥ずかしいです!




すると突然


「かれん。もう自室から一歩も出ないで」


「…………はい?」


ユフィさんは物凄く真面目な顔でおっしゃってます。


「売り子とかしなくていいから。なにもしなくていいから。勿論衣食住も確保するし。お願い」


おう、なんと魅力的なお誘いなのでしょう。

…ですが


「な、なぜですか?や、やっぱりわたしじゃ駄目でしたか…?」


「…駄目だったとかじゃないんだ。

……ただあいつに渡したくなくて、手元に置いておきたくて。」


「へっ!?」


え、えええ!こ、これは!あああいの告白だったり…!


「ごめん、変な意味ではないから。心配しないで」


…ですよね!一瞬でも期待してしまったわたしを殴りたい。恥ずかしいです


「わ、わかりました。…でも、あのやっぱりわたし仕事はしたいです」


「…それはなんで?」


「……えっと…ユフィさんの役に立ちたいというのもあるんですが

……何もすることがないと怖いんです。考えちゃうんですお母さん、お父さん、兄弟、友達、皆のこと。あのあとわたしはどうなったのかなって。わたしなんてもともとなかった存在になってたらどうしようって…」




「…じゃあ、僕がそんなことも考えられないくらいにかれんをずっと、一生構い倒すって言ったら?」


「…いっしょう!?…は!?ふぇ!?」


えええええ、なにこのプロポーズ的な発言!

なにせ彼は顔が整っていますので破壊力が抜群です。これは凶器です。まさしく顔面凶器!


いや、冷静に考えてみますと、そういえば先程ユフィさん言ってましたよね。変な意味ではないと。

………ということはペット的な感覚ですかね!?

構い倒すって言ってますし犬と遊ぶ感覚で言ってるんですかね、彼は!?全く紛らわしいです!!


「困らせてごめん、今のは忘れて。

冗談だと思ってくれればいいから」


「は!?……っ、いわかりました」


本心言いますと全く納得しておりませんが、取り合えず了承します。そして話を先に進めます


「あ、あのそれで、結局わたしは売り子してもいいんですか?」


恐る恐る聞いてみると


「…………………うん」


とてつもなく渋られました。けどまぁ結果オーライです







「…はぁ!?『連れてこれなかった』!?」


「はい、申し訳ありません」


「おまっ…!……何があった?」


赤い髪をオールバックにした男性は焦りながらも詳細を濃紺の髪の男に聞いている


「ユフィ・ローランド様が帰宅されました。そして少女を口説いているところを偶然目撃され、害されそうになったので一時撤退して参りました。」


「くどっ!?…口説けるのかお前?」


「勿論。必要とあらば今から口説きましょ…」


「いい!いらん!男に口説かれても嬉しくないからな。…それにしても、お前よくローランド様から逃げ切れたな。」


濃紺の髪の男はかなり間をおいて


「…………はい」


その間を察してか上司は彼の失態に気付いてしまった


「…!もしかして、また魔法使ったのか!?」


「……それなりに」


「~っ!…あれほど使うなと言っただろ。何度も言うが違反なんだからな?解ってるか?」


しれっと答える部下に対し、怒りを通り越して呆れてしまった。


「…魔法に関する違反は、誰が裁くと思ってる?」


「魔法団長です」


「…現魔法団長は誰だか知ってるか」


「ユフィ・ローランド様です」


「……裁かれなかったとしてもだ、明日からは寝れないと思えよ」


「承知の上です」



お兄ちゃんは実は偉い人だったのです

っていう回でした!


地位的に言いますと、

王様

宰相

魔法団長・騎士団長

魔道師・騎士(大勢)


というイメージで書いてます。



かれんとユフィのやりとりが中途半端に終わってしまったので、次回はその続きからのつもりです!

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