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RUN&GUN ― 二人で一人の逃走譚 ―  作者: F94
第7章ー姫神奪還作戦ー
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戦闘中ー

アンジュ達 vs モーリス 2


静寂が、一瞬だけ落ちる。


その次の瞬間――


三方向から、同時に動いた。


「行きますわ!」


アンジュが踏み込む。


正面。


真っ直ぐ。


鉄鞭が唸る。


同時に、左右。


リックスとバロム。


挟み込む。


三方向同時攻撃。


「いい連携だ」


モーリスが笑う。


だが動じない。


左腕――義肢が唸る。


内部機構が回転する音。


まず、正面。


アンジュへ。


振り抜く。


だが――


「それは見ていますわ!」


鉄鞭が巻き付く。


軌道を逸らす。


重い一撃が横へ流れる。


その瞬間。


左右から同時に入る。


「もらいます!」


リックスのサーベル。


精密。


急所狙い。


バロムは正面から。


拳。


圧で潰す。


同時。


だが――


「甘ぇな」


モーリスが踏み込む。


前へ。


自ら間合いを潰す。


リックスの剣が届く前に、身体を捻る。


掠める。


同時に、右肩で弾く。


体勢が崩れる。


そのまま――


「っ!」


バロムの拳と激突。


正面。


真正面から受ける。


衝撃。


地面が沈む。


だが止まる。


拮抗。


「いいな、その力!」


押し込む。


バロムが一歩下がる。


その瞬間。


アンジュが動く。


「今度こそ――!」


短剣。


最短。


喉元へ。


だが――


「遅ぇ」


左腕。


義肢が引く。


ではなく――


巻き込む。


空気ごと引き寄せるような動き。


「っ!?」


アンジュの体が引かれる。


体勢が崩れる。


そのまま――


振り上げ。


叩きつける軌道。


だが。


「リーダー!」


リックスが割り込む。


剣で受ける。


だが完全には殺せない。


弾かれる。


その瞬間。


「……」


バロムが再び踏み込む。


無言。


だが速い。


横から。


拳。


叩き込む。


モーリスは受ける。


だが完全ではない。


わずかに体が流れる。


その隙。


アンジュが体勢を立て直す。


息を整える。


「……厄介ですわね」


目が細まる。


「ですが――」


鉄鞭が静かに揺れる。


三人の位置が、自然に変わる。


包囲。


逃げ場を削る配置。


リックスが静かに言う。


「連携を維持します」


バロムが一歩前へ。


「潰す」


短く。


モーリスは肩を鳴らす。


「来いよ」


義肢が唸る。


空気が震える。


三対一。


だが均衡は崩れていない。


次の一手で――戦局が動く。


モーリスが肩を鳴らす。


「姫神の力!使わせてもらうぞ!」


左腕。


義肢が、低く唸り始める。


回転。


重く、鋭い音。


同時に――右手。


指先が、わずかに開く。


「次、行くぞ」


その瞬間。


地面が裂けた。


「――っ!」


アンジュの足元。


黒いイバラが突き上がる。


鋭い棘。


一直線ではない。


絡みつく軌道。


「厄介ですわね!」


跳ぶ。


回避。


だが終わらない。


次。


横から。


背後から。


連続。


地面からイバラが生える。


「リーダー!」


リックスが前へ出る。


剣で斬る。


だが完全には断ち切れない。


しなる。


巻き付く。


「くっ……!」


足を取られる。


その瞬間。


「そこだ」


モーリスが踏み込む。


左腕。


ドリル。


高速回転。


一直線。


リックスへ。


「――っ!」


回避。


紙一重。


掠める。


だが装備が削れる。


火花。


そのまま体勢が崩れる。


「危険です!」


アンジュが叫ぶ。


だが――


止まらない。


モーリスはそのまま押し込む。


ドリルで追撃。


同時に、右手。


イバラが走る。


挟み込む。


「……っ!」


リックスが捌く。


だが防ぎきれない。


追い詰められる。


その瞬間。


「……」


バロムが動く。


割り込む。


正面から。


ドリルを――受ける。


「止まれ」


低く。


拳で。


衝突。


火花。


回転が止まりきらない。


だが押し返す。


強引に。


地面が沈む。


拮抗。


その隙。


アンジュが踏み込む。


「今ですわ!」


鉄鞭が走る。


イバラの間を縫う。


巻き付く。


左腕。


義肢へ。


拘束。


「へぇ」


モーリスが笑う。


「いい判断だ」


だが――


右手が動く。


イバラが膨れ上がる。


一気に増える。


拘束を引き剥がす。


逆に絡みつく。


アンジュの腕へ。


「っ……!」


引かれる。


体勢が崩れる。


「リーダー!」


リックスが再び踏み込む。


今度はイバラごと斬り裂く。


強引に道を作る。


「道は開けます!」


バロムが押し込む。


ドリルと拮抗したまま、一歩前へ。


「壊す」


短く。


その瞬間。


アンジュが笑う。


「なら――」


体勢を崩したまま、踏み込む。


無理やり。


イバラを引きちぎる。


「通しますわ!」


短剣が走る。


最短。


モーリスの懐へ。


三人の連携が、ついに一点へ収束する。


次の瞬間――


勝負が、動く。





ビビ vs ターニャ2


赤熱の軌跡が、夜気を裂く。


ターニャの脚が振り抜かれるたび、空気が焼ける。


「逃がしません」


低く。


踏み込み。


間合いを潰す。


だが――


「うーん、やっぱ速いね〜」


ビビはふわりと後ろへ跳ぶ。


余裕の笑み。


だが目だけは、完全に捉えている。


次の瞬間。


ワイヤーが走る。


一直線ではない。


円を描くように。


包む軌道。


「……!」


ターニャが止まる。


周囲。


視界の外からも来る。


「拘束狙いですか」


踏み込む。


迎え撃つ。


踵。


振り上げる。


赤熱の刃が、ワイヤーを焼き切る。


火花。


だが――


「一本だけじゃないよ〜?」


次。


さらに外側。


複数。


重ねる。


「……っ」


焼き切る。


だが数が多い。


一瞬、遅れる。


その隙。


一本が足首に絡む。


引かれる。


「捉えた〜」


ビビが指を引く。


体勢が崩れる。


その瞬間。


「問題ありません」


ターニャは止まらない。


逆に踏み込む。


引かれる力を利用して、前へ。


加速。


「えっ」


距離が一気に詰まる。


至近距離。


膝が上がる。


赤熱の刃。


「うわ、それ嫌だな〜」


ビビは身体を反らす。


紙一重で回避。


だが髪先が焼ける。


焦げる匂い。


そのまま着地。


即座に回る。


背後へ。


ワイヤーが巻き付く。


ターニャの腕へ。


拘束。


「今度はこっち〜」


引く。


体勢が崩れる。


その瞬間。


「――っ」


ターニャの脚が地面を叩く。


衝撃。


足元から振動が走る。


ワイヤーがわずかに緩む。


その隙。


焼く。


腕のブレードで断ち切る。


「……対応が早いですね」


静かに言う。


だが次の瞬間。


踏み込み。


低い姿勢。


滑るように距離を詰める。


連撃。


蹴り。


膝。


踵。


すべてに赤熱の刃。


「わっ、ちょ〜速っ……!」


ビビが下がる。


回避。


だが完全には避けきれない。


腕に浅く入る。


血が滲む。


「……あ〜やばいかも〜」


笑いながらも、距離を取る。


呼吸は乱れていない。


だが目は少しだけ鋭くなる。


「じゃあさ〜」


指がゆっくり動く。


ワイヤーが静かに広がる。


空間を支配するように。


「ちょっと〜本気出そっかな〜」


ターニャは構えを崩さない。


「望むところです」


赤熱がさらに強くなる。


空気が歪む。


拘束と焼断。


回避と圧殺。


二つの戦いが、さらに深く噛み合う。


ビビの足元に、紋様が浮かび上がる。


細かく、複雑に。


全身へと広がる。


首から下――刻まれた紋様が、淡く光る。


「来て〜」


軽い声。


次の瞬間。


炎。


空気が震える。


何もない空間から、熱が集まる。


揺らめく火。


それが――まとわりつく。


ビビの全身に。


「わたし〜強いんだよ〜?」


笑う。


だがその熱量は先ほどまでと違う。


周囲の空気が歪む。


地面が焼ける。


ターニャは一歩踏み込む。


「……鬼の、剛力」


その瞬間ー指輪が揺れる。


脚だけではない。


全身に力が走る。


筋肉が膨れ上がるような感覚。


「カレン――出力解放」


低く呟く。


踏み込み。


地面が砕ける。


「……っ!」


一瞬で距離が消える。


ビビの目がわずかに見開かれる。


「速っ……!」


だが遅くない。


炎を纏ったまま、腕を振るう。


熱。


触れれば焼ける。


だが――


ターニャは止まらない。


踏み込む。


「押し切ります」


膝。


振り上げる。


赤熱の刃と、剛力。


威力が段違いに上がる。


「やば……!」


ビビが跳ぶ。


だが完全には逃げきれない。


炎が弾ける。


衝撃で吹き飛ぶ。


空中で体勢を立て直す。


着地。


滑る。


「ちょっと重すぎじゃない〜?」


笑うが、額に汗。


炎が揺らぐ。


ターニャは止まらない。


連撃。


踏み込み。


一歩ごとに地面が沈む。


力で押す。


速度も落ちない。


「……!」


ビビがワイヤーを放つ。


だが――


掴む。


片手で。


強引に引き寄せる。


「速〜っ!?」


そのまま踏み込む。


距離ゼロ。


拳。


打ち込む。


「っ……!」


炎が爆ぜる。


衝撃が相殺される。


だが完全ではない。


ビビの体が後ろへ弾かれる。


転がる。


すぐに起きる。


「うわ〜それズルくない?」


笑う。


だが呼吸がわずかに乱れる。


炎がさらに強く燃え上がる。


「じゃあさ〜」


紋様が一段、強く光る。


炎が収束する。


密度が上がる。


「これならどう〜?」


次の瞬間。


ビビが踏み込む。


炎を纏ったまま、一直線。


速度が上がる。


ターニャも動く。


「迎え撃ちます」


剛力を込めて。


赤熱の刃を振るう。


炎と力。


熱と質量。


真正面から――ぶつかる。


次の瞬間、爆ぜた。


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