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俺様×性悪女


「また悪巧みか」


彼は


「やだなぁ、そんなことしてないよ」


彼女のものにはならない


「相変わらず、か。玲たちに「姫」と呼ばせているらしいな」


本当の名前は


あんなにも平凡なのに


「呼ばせてなんかないよ。勝手に呼んでくるの」


彼女の雰囲気が


それを許さない


「はぁ、いい加減にしろ。誰か1人に絞れないのか」

「それは転校生に言ってくれる?」

「あぁ、あの転校生か」

「会ったの?」

「会ってねぇ。クラスの奴らから聞いただけだ。・・・なるほど、この悪趣味なゲームは転校生がターゲットか。それで、ハッピーエンドか?バッドエンドか?それとも友情エンドにでもするつもりか?お前の親友のように」

「ん?咲紀は友情エンドじゃないけど?」

「・・・傍に置いてるだろ?」

「あの子は霧生のことが好きなのよ。利用されてるのは私の方」

「押し付けるつもりか。霧生もかわいそうに、」

「押し付ける?そんなつもりないわ。あれは私のものなんだから」

「・・・欲張るなよ。俺だけじゃ満足できないのか」

「一人称「俺」って言う人嫌いなの」

「男はほとんど「俺」だろ」


顔を近づける彼から逃げる


「触らないで。誰かのものなんていらない」


自分の匂いをかぐように腕を鼻にもっていく彼


「転校生の匂いでもするのか?抱きつかれていないぞ」

「どこで仕入れてくるわけ、そんな情報」

「図書室を使うのはお前だけじゃない、と言っておく」

「・・・あのとき、図書室にいたのは図書当番の子だけよ。誘惑でもしたわけ?」

「いや、ただ聞いただけだ。「玲はよく来るのか」ってな」

「答えるとわかっていて聞くなんて悪趣味ね」

「お前ほどじゃないさ。誉にあんなことをさせて」

「偽装したわけじゃないわ。本物よ、あの紙切れは」

「カンニング・・・まさか、転入試験でも」

「多分ね、じゃなきゃあの子みたいな子が入れるとこじゃないのよ。ここは」

「随分嫌っているな、知り合いでもないのに」

「知り合いじゃないけど、前世で見たことがあるの」

「おい」

「冗談よ、ただ嫌いなだけ。あの子が転校してきた日、髪を切ったのに誰も気付いてくれなかったわ」

「そっちの理由の方がお前らしいな。でも、嘘か」

「・・・帰るわ」


教室を出ようとする彼女を追いかけもせず


その場で彼は


言い放つ


「俺たちが振り回されるのも高校までだ」


「わかってる」


立ち止まる彼女を


「わかってねぇーよ。いい加減、この茶番も終わらせろ」


見つめて


「あんたが私のものになるなら考えてあげる」


「お前が俺のものになるなら助けてやるよ」



「ばかみたい」


話し方に統一感が・・・


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