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にわか冒険者の破天荒な一年間 ~世界の王にあたしはなる!  作者: 満原こもじ


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第1743話:要するに神様視点

「いやー、思わぬ出会いがあったもんだ」


 『不思議の泉』から戻り、昼御飯を食べながらの感想だ。


「姐御がたわわ姫って呼ぶ意味がわかりやしたぜ」

「でしょ? 大きくて柔らかそーなおっぱいだよね」


 でもあたしはおっぱいさんみたいな張りのあるおっぱいが至高だと思う。

 この辺は好みなのかな?

 イシュトバーンさんは柔らかいおっぱい好きそう。


「初めて夢の中でたわわ姫に会ったのが、『アトラスの冒険者』になる直前の夜だったんだよ。その時に石板を拾えって言われて」

「覚えてます。女神様から最高の地位・財産・名誉・美貌・カリスマを強奪した日ですよね?」

「ボスはオールゲットしたね?」

「オールゲットしたつもりだったね。実際にはおゼゼに困る生活は続いたわけだけど」


 アハハ、いや、困っちゃいなかった。

 何故か稼いでも稼いでもおゼゼがなくなるだけ。


「石板を拾えというのは初耳ですが」

「当時はあんまり重要だと思わなかったんだよね。ただの夢だと思ってたし」


 初めての経験は戸惑うものだ。

 またたわわ姫も日付けを一〇〇日間違えたみたいなこと言ってたから、信頼性もなかった。

 夢は普通すぐ忘れちゃうものなのに、あの夢は忘れないから変だなと思ってはいたけれども。


「たわわ姫は『精霊使いユーラシアのサーガ・『アトラスの冒険者』の章』最初の登場人物じゃん? なのに今まで名前すら出てこなかったのはモヤモヤする」

「聞いても覚えてないんでやしょ?」

「もちろん覚えてないけれども」

「プセウドトルンカテラ・エフ・アルビフロラさんですよ」

「すげえ! クララ偉い!」

「えへへー」


 フニャっと笑うクララは癒されるなあ。


「ま、とにかく貴重な情報源が得られたな」

「ボスはタワワプリンセスの何を知ってるね?」

「たわわ姫も給与所得者らしいんだよ。とゆーことは上の人の命令を聞かなきゃいけないはずなんだけど……」

「今日の生活を見る限りかなりの自由人らしい、ですかい?」

「そう見えるよね。神様は世界に直接干渉しちゃいけないって条件があると、前に夢の中で聞いた。でも何かを話すことに関しては、割とフリーに近い気がするな」


 たわわ姫の口が軽いだけかもしれんけど。

 クララが思い出すように言う。


「……ユー様、たわわ姫に話す情報を絞ってましたよね?」

「わかる? さすがクララだな」

「エルさんの話になるのかなという流れだったのに、何げなく方向を逸らしてましたから」

「ワッツ?」

「要するに神様視点なんだよね」


 たわわ姫は女神ゆえに知ることのできる情報がある。

 しかしおそらく何でも知ってるなんてことはないのだ。

 調べりゃわかる、くらいなんじゃないかな。


「だって賢そーに見えないもん。雇われ人が給料以上の働きをするとも思えんし。性格が迂闊な感じがするから、向こうの世界に漏れて困るようなことは話さない」

「さすが姐御でやすねえ」

「異世界の神様が、エルを取り戻すことに関してたわわ姫に干渉してくるかもしれないじゃん? だからエルに関する具体的な情報を与えず、こっちが欲しい情報だけを聞く。これが当面の正解だと思う」

「たわわ姫を味方につけようとはしないんですか?」

「味方だよ? でもあんまり信用はしてない」


 たわわ姫に悪気はないと思う。

 複雑な性格はしてないもん。

 だからこそ聞かれりゃ喋っちゃいそう。


「どっちにしても赤眼天使エンジェルさんが、何かアクション起こしてくるよ。多分エルを向こうの世界に連れ帰るっていう方向性になる。旧王族を追放するような、そしてエルを監禁するような向こうの世界がエルにとって居心地いいわきゃないから、あたし達は異世界のアクションを阻止したい」

「タイムがニードね?」

「うん。なるべく時間を稼ぎたい」


 時間があるほど冒険者活動によってエルのレベルは上がる。

 レベルが対抗措置になると信じたい。

 願望が多いね。

 異世界の情報があたし達には圧倒的に足りとらんのだから仕方ないんだが。


「ごちそーさま。そんなとこかな。あたしは午後帝国に行ってくる。あんた達は聖風樹の枝を、サイナスさんかアレクに届けといてくれる?」

「「「了解!」」」

「イシュトバーンさんには連絡しとくか。ヴィル、イシュトバーンさんと繋いでくれる?」

「わかったぬ!」

「イシュトバーンさんのところですか?」

「うん。たわわ姫のこと前に話したことあるし、絵を描きたいって言ってたから」


 あ、繋がった。


『精霊使いか?』

「美しくも高貴なるあたしだよ。『アトラスの冒険者』の石板クエストで、ちょっと面白いところに行けるようになったんだ」

『どこだ?』

「たわわ姫のところ」

『たわわ姫? あんたの夢の中に出てくる迫力おっぱい美人か?』

「うん、あたしの夢の中に出てくる薄着のたゆんたゆん美人」


 イシュトバーンさんのことだから、絶対覚えてると思ってたわ。


『おおおおお? 『アトラスの冒険者』って女神のところにコンタクト取れるのかよ? 驚きだな』


 あたしにとっては、イシュトバーンさん家に繋がる転送魔法陣もかなり謎なんだが。


『つまりあんたの夢は本当だったってことなんだな?』

「まあねえ。たわわ姫の夢はえらくハッキリしてて鮮明に思い出せるから、変だなとは思ってたけど」

『オレの絵のモデルになってくれるのか?』

「あ、わかんない。たわわ姫暇で寂しいらしくてさ。時々遊びに来てくれって言われたんだ。誰かを連れてくのもありって言ってたから、イシュトバーンさんを会わせるところまではできるよ。でも絵がオーケーかどうかまでは聞いてない」


 妙な神様ルールがあるかもしれないしな?


『どういうクエストなんだ?』

「正規の石板クエストじゃなくてさ。『アトラスの冒険者』がなくなっちゃうから、おっぱいさんが面白そうなクエストを大盤振る舞いしてるの。あたし向きだってもらったんだ」

『マジで面白いやつじゃねえか』

「メッチャ感謝だよ。しかもたわわ姫の転送先には、聖風樹が生えてるというオマケつき」


 すげえ有用。

 いずれ転移石碑の行く先に確保したい。

 ……聖風樹の箱って輸出できるかな?


「頃合い見計らってイシュトバーンさんを連れてくから、楽しみにしててよ」

『わかったぜ』

「じゃねー。ヴィル、ありがとう。こっち戻ってきてくれる?」

『了解だぬ!』

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