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第74話 好敵手の死と消えた娘
好敵手が死んだ。
しかし、我にはその死を悲しんでいる暇はなかった。
ワン「ニノ。いったいどこに……」
好敵手が死んだ翌日。
目を覚ますと、ニノがいなくなっていた。
『ニノのことをよろしくな』
好敵手の言葉が脳裏に響く。
ワン「言われるまでもない!」
我は探す。
しかし、見つからない。
ワン(嫌な予感がする)
重なっていた。
母が死んだ『あの日』と……
*
ベルク「母さん! どこにいるんだよ!」
俺は母が残した手紙を握りしめながら走っていた。
『私はあなたの重荷になりたくありません。私のことは忘れて自由に生きて――私の愛しいベルク』
俺は病気になった母をずっと看病し続けた。
母はそのことを気にしていたらしい。
ベルク「重荷になんて思うかよ!」
走った。
ただ走った。
ベルク(病気のせいで、そんな遠くにはいけないはず)
まだ近くにいるはずだ。
絶対に見つけ……
母親「キャー!!」
叫び声が聞こえた。
あの声は……
ベルク「母さん!」
俺は全力で走った。
叫び声のした方へ……




