↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
330/334

第71話 一時中断

 ザンッ。


『バタン』


 後方の木が倒れた。


ワン(大した切れ味だ)


 魔物の固い皮膚を貫く、我が手でもあの刀の一撃を喰らえば、容易く真っ二つになるだろう。


ワン「……面白い」


 我が少女の父親の懐目掛けて走る。


ニノの父「……(スチャ)」


 少女の父親が刀を鞘にしまった。


 ――居合。


 侍と呼ばれる者たちが使う『一撃必殺』の一振り。


ワン(我に受け止める術はない)


 それでも我は止まらない。


ワン(最強を目指す男『ワン』は逃げない)


 敵が強ければ強いほど、嬉々として突っ込む。

 命など惜しくはない。

 自分が死んでも悲しむ人間なんていない。

 心残りもありはしない。


 我――俺はずっと死にたかった。


ワン「お前に『我』が殺せるか! 『侍』!」


ニノの父 → 侍「…………」


 少女の父親が刀を鞘から抜……


ニノ「そこまで!」


 パシンッ!


 少女がどこからともなく取り出した、ハリセンで父親の頭を殴った。


侍「痛っ!?」


 少女の父親が痛がった。


侍「ニノ……一体何を?」


ニノ「もう! そこで倒れている魔物が見えないの!」


侍「魔物? うわっ、なんだコイツ!?」


 少女の父親がようやく足元に転がっていた魔物に気付いた。


ニノ「こちらのお兄さんが、私を魔物から助けてくれたの。まるで白馬の王子様みたいに!」


侍「うわー!? 娘が女の顔に! やはり敵か!」


 少女の父親が再び刀を抜こうとする。


ニノ「こらっ!」


 パシンッ! パシンッ!


侍「痛いっ、痛いっ! 分かった! もうやめるから!」


 少女の父親は、娘からの猛攻に耐えかねて戦意を喪失した。


ワン(…………)


 それを見て、我も戦闘態勢を解いた。

 こうして、戦いは一時中断となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。