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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第65話 全てを憎んだ化け物

人間「近寄るな、化け物!」


 人間が俺に向かって、石を投げた。


母親「危ない!」


 母が俺を庇うように抱きしめた。


 ゴツンッ。


 人間が投げた石が母の頭に当たった。


 ツー、と母の頭から血が流れた。


母親「ごめんね、ごめんね。『普通』に産んであげられなくて、ごめんね」


 母が泣きながら俺に謝る。

 どうやら、悪いのは石を投げた人間では無く、普通じゃない俺のようだ。



   *



 母が死んだ。

 病気だった。

 治療すれば治る病気だった。

 でも、化け物(おれ)を産んだ母を気味悪がって医者は治療をしなかった。


ベルク「憎い」


 人間が憎かった。


ベルク「憎い、憎い」


 世界が憎かった。


ベルク「憎い、憎い、憎い……」


 母を死に至らしめた全てが憎かった。


ベルク「……母は優しい人だった」


 化け物(おれ)さえ産まなければ、真っ当で幸せな人生を歩めただろう。


ベルク「憎い……」


 ああ、そうだ。

 憎かった。


ベルク「母の元に産まれてきた――」


 バケモノが憎かった。

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