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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第57話 衝撃の真実

奴隷商「おや、一人で来るなんて珍しいですね。ゼロさん」


ゼロ「実は、個人的に頼みたいことがありまして……」


 協力者である彼には、普段から僕らが保護した子供たちの貰い手を探してもらってる。


ゼロ(リーダーは、彼のおかげで一時の間、幸せな人生を送ることが出来た)


 奴隷商という立場でしか救えない子供たちを救い、幸せな日常を送れるように手配する。

 必要『悪』の――子供の味方。


ゼロ(リーダーの根幹にある。悪でしか救えない――『悪による救済』の元になった人)


 リーダーが、憧れた正義の味方。


ゼロ「……シスター服を用意してもらいたいんです」


奴隷商「シスター服? ……ああ、もしかして、ツーさんですか? 確かに、彼女は回復魔法が使えますし、きっとお似合いに……」


ゼロ「い、いえ。そうではなく……『大人用』のシスター服を用意して欲しいんです」


 ピクリ。


 僕の言葉に、奴隷商が反応した。


奴隷商「もしかして、あの子――『リーダー』のですか?」


ゼロ「……! はい、そうなんです!」


 やはり、奴隷商は知っていたのか?

 リーダーが、シスター服が好きなのを。


奴隷商「リーダーは、あなたたちに打ち明けたのですか?」


ゼロ「……違います。僕が……僕だけが気付きました。他の人には話してません」


奴隷商「なるほど……」


 奴隷商は、僕の言葉に頷き、考え込んだ。


奴隷商「正直、なぜ『シスター服』なのかは分かりませんが……。あなたが、わざわざ一人で私に頼みに来たのです。必要なことなのですよね」


ゼロ「は、はい。そのはずです」


 ……あれ?

 リーダーが、シスター服を好きなことを知らないのか?

 じゃあ、さっきの反応は一体……


奴隷商「どうかしましたか?」


ゼロ「な、なんでもありません」


 知らないのなら、バラさない方が良いだろう。

 リーダーも、『シスター服』が好きなこと……あるいは、着たいことはバレたくないはず。


ゼロ「シスター服の件、よろしくお願いします」


奴隷商「はい、任せてください。『彼女』に似合う飛びっきりのシスター服を用意しますね」


 ……彼女?


ゼロ(も、もしかして……)


 僕の脳裏に、シスター服を着たリーダーの妄想が蘇った。


ゼロ(リーダーは、シスター服が好きだったわけじゃない)


 リーダーは、幼い頃……

 奴隷商にお世話になっていた頃から……


ゼロ(女装の趣味があったんだ!)


 僕は、衝撃の真実に辿り着いた。

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