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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第56話 あの人に会いに

リーダー「…………」


 リーダーは、相も変わらず上の空でアジトを歩いてる。


ワン「おお、リーダー! どうだ、少し話さないか?」


リーダー「…………」


 リーダーは、無視して通り過ぎる。


ツー「あら、リーダー……」


スリー「おい、リーダー。任務のことだけど……」


 無視。無視。


リーダー「…………」


 誰の言葉も耳に入らないほどに――心ここにあらずだった。



   *



ゼロ「このままじゃ、駄目だ」


 僕は、一人考える。

 どれだけ、根気強く話しかけてもリーダーは心を開いてはくれなかった。


ゼロ「やっぱり、『恋』をしてるというのが間違いなのかも……」


 ギルドとの共同戦の日。

 リーダーが、シスター服を着た女性たちを見ていたのは、確かだ。

 けれど、その全てを三人に話したわけではなかった。

 意図的に隠したことがある。

 それは、リーダー個人の『趣味』、『嗜好』に関わることで、話すのを憚られたからだ。


ゼロ「リーダーは……女性の顔を見てなかった」


 リーダーが見ていたのは、胸から尻にかけての――体のラインだった。


ゼロ「それも特定の誰かじゃなくて、シスター服を着た女性全員だ」


 シスター服を着ていれば、誰でもいい?

 いや、もしかしたら、着てなくても良いのかも?


ゼロ「考えられるのは二つ……」


 一つは、リーダーがシスター服フェチだということ。

 もう一つは……


ゼロ「……『本人』が着たいと思っているか」


 僕は想像する。

 シスター服を着た――女装したリーダーの姿を。


ゼロ「案外、似合うかも?」


 ……いけない。いけない。

 脱線した。


ゼロ「一人で考えていても仕方ないよな……」


 かと言って……


『リーダーは、シスター服集め……もしくは、女装癖があるかもしれません!』


 ――なんて、言えるわけがない。


ゼロ「まあ、どちらにせよ。シスター服さえ入手できれば解決か」


 でも、どうやって手に入れる?

 他のメンバーには、リーダーの名誉を守るためにも話せない。


ゼロ「……あの人に頼むか」


 外のことに詳しくて、何より……


ゼロ「幼い頃のリーダーを知っている」


 もしかしたら、リーダーがシスター服に興味を持っている理由も知ってるかも?


ゼロ「よし、そうと決まったら、早速、会いに行こう」


 僕は、アジトを後にした。

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