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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第46話 不釣り合い

ゼロ「みなさん。よろしくお願いします」


 新入りがやってきた。


ツー「今日から私がアンタのお母さんよ」


スリー「!!!!」


 ツーが、かつての俺に言ったことと、同じことを新入りに言った。


スリー「……アイツとも、『やる』つもりなのか?」


 ツーが奪われる……

 不安に感じた俺が尋ねた。


ツー「違うわ。特別なのは、あなただけ……」


 その言葉に一度は安心して……


ツー「お母さんが、ついているからね」


 ツーが、新入りに抱きついたのを見て……


スリー「…………」


 新入りに殺意が湧いた。



   *



スリー「この組織には、ルールがある」


 殺意を覚えた俺は、新入りに対して嫌がらせを決行した。

 殺さずに嫌がらせに留めたのは、新入りとは言え、仲間だから。

 ……ではなく、殺してしまったらツーへの思いを認めたことになると思ったから。


 手遅れかもしれないが、それでも自分なりに一線を引いた。

 人を殺すのは、俺が『俺』であるため。

 快楽のためだ。

 嫉妬によって、恋敵を排除するなど、あってはなならない。


スリー「この組織は入った順……つまり、番号が若い順に偉いんだ」


 これで、新入りの『(フォー)』は、俺には逆らえ……


リーダー「今日から君は『ゼロ』だ」


 ……なっ!?


 ここに来て、数字が若返った。


ツー「番号が若いほど、偉いってことは……逆に、スリーが一番下ってことよね」


 ツーが、企みを含んだ無邪気な笑顔を見せる。


ツー「あなたには、これまで以上に『お願い』をするわね」


 身から出た錆。

 その日から俺はツーに、こき使われるようになった。


スリー「どうして、こんなことに……」


 ツーに奴隷どうぐのように扱われ、不満を口にした。


 ……当時の俺は気づかなかったが、今、思えば俺のためだったのだろう。

 新入りであるゼロの存在に、危機感を覚えていた俺を安心させるために、ツーは俺と二人でいる時間を増やしてくれた。

 全ては善意の行動である。


スリー「ツーは、優しくて、良い子だ」


 ……人殺しの俺には、不釣り合いなほどに。

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