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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第45話 ■業

スリー「…………」


 どんな言葉をかければ良いのか分からず、俺は黙ったままだった。


ツー「…………」


 ツーは、俺を見つめていた。

 待っているのだ。

 俺が優しい言葉をかけるのを。


スリー「…………」


 それでも言葉は出てこない。


ツー「ごめんね」


 ドンッ。


 ツーは、俺をベッドの上に押し倒した。


スリー「な、なにを……」


 突然のことに、俺は困惑した。


ツー「嫌なら嫌って言って……。すぐにやめるから……」


 俺の上にまたがっていたツーが、少しずつ上半身を倒してくる。

 ツーの顔が……すぐそこまで迫っている。


スリー「…………」


 俺は……何も言わなかった。



   *



 翌朝。

 目を覚ますと、俺は裸だった。


スリー「……!」


 俺は慌てて隣に目をやった。

 だが、俺の予想に反して、そこには誰もいなかった。


 夢……だったのだろうか?


スリー「うん。全部、夢だったんだ」


 裸なのは、暑くて脱いだだけ……に違いない。

 俺は自分に言い聞かせながら、服を着る。


スリー「そろそろ、みんなの元に行こう」


 俺は自室の扉を開けると……


ツー「あっ」


 ちょうど、ツーがいた。

 どうやら、なかなか目を覚まさない俺を起こしに来たらしい。


ツー「あはよう、スリー」


スリー「ああ、おはよう」


 二人横並びになって歩いていく。


ツー「ふ、ふ~ん」


 ツーは、どこか楽しそうに、鼻歌交じりに歩いていく。

 機嫌は良さそうだが、特に変わった様子は見られない。


 やはり、昨日の夜の出来事は、ただの夢だったのか……

 俺が、そう思った矢先……

 ツーが顔を近づけてきた。


スリー「うっ」


 夢の出来事が鮮明に蘇り、顔が赤くなる。


ツー「あなたは、もう私の子供じゃない……卒業だよ」


 ツーが、屈託のない笑顔を見せる。


ツー「だって、あなたはわたしを知って――大人になったんだもん」

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