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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第43話 思い出したくない記憶

スリー「……病気で死んだって言ってなかったか?」


 冷静さを装って尋ねた。


ツー「あれは嘘。病気は治ったの……いえ、”治してしまった”の」


 含みのある言い方だった。


 ギュッ。


 ツーの握りしめる力が増した。


ツー「……回復魔法を勉強したの。お父さんの病気を治すために」


ツー「時間のほとんどを勉強に費やして……。お父さんの看病はワンに任せっきりにした」


ツー「私は薄情な娘……だった……」


 泣き出したツーが俺の胸に顔を埋める。


スリー(病気を治そうとしているのだから、薄情なんてことはないと思うが……)


 どうやら、ツーはそのせいで、父親と一緒にいる時間をさけなかった後悔しているようだった


ツー「回復魔法の勉強が行き詰まって……私は”ズル”をした」


ツー「私は”黒魔術”――”悪魔”に頼ってしまった」


 悪魔……


スリー「悪魔が……お父さんを殺したのか?」


ツー「……違うわ」


 ツーが首を振った。


ツー「悪魔はお父さんを治して――『異常を正常に戻しただけだ』。そう言って、大した対価も取らずに帰って行ったわ」


ツー「私は喜んだ。お父さんも、ワンも、喜んでくれた。……日常が帰ってくると思った。でも……」


 オエッ。


 ツーが吐いた。

 思い出したくない”記憶”なのだろう。

 俺の”過去”と同じように……

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