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第38話 的外れ
スリー「『人殺し』を正義のために使うって……どういうことだ?」
抵抗をやめたことで、青年から解放された俺が尋ねた。
リーダー「別に難しいことじゃない。ただ、殺す対象を『悪』に絞るだけさ。……簡単だろ?」
スリー「まあ、殺す対象にこだわりは無いから、別にいいけどよ……」
リーダー「やったー! よろしくね!」
青年は、嬉しそうに俺の手を握ると、『ブンブン』と上下に動かした。
リーダー「よ~し、そうと決まったら、このままアジトに向かおう!」
青年は、意気揚々と歩き出す。
スリー「ちょっと待ってくれ!」
俺は、青年を呼び止めた。
リーダー「どうしたんだい?」
スリー「聞きたいことがあって……どうして、俺なんだ? もっと、大人の方が良かったんじゃ……」
悪を殺す――戦力を求めているなら、わざわざ子供の俺を選ぶ必要は無かったはずだ。
リーダー「アハハハッ」
青年は、おかしそうに笑う。
スリー「????」
青年が、なぜ笑ったか分からず俺は混乱した。
リーダー「あ~、ごめん、ごめん。君があまりに『的外れ』なことを言うから、笑っちゃったよ」
スリー「的外れ?」
リーダー「うん。だって、もし君が『大人』だったとしたらさ――『殺してる』に決まってるじゃん」




