296/315
第37話 正義の使者?
スリー「くそっ! 離せ」
青年が俺を掴んだまま、引きずっていく。
リーダー「君が逃げないと誓うなら良いよ」
スリー「断る!」
リーダー「じゃあ、駄目だ」
ちくしょう。
どうして、こうなったんだ?
俺は、いつものように人殺しを楽しんでただけなのに……。
スリー「離せ~。俺は人殺しを続けるんだ~」
体をバタバタと動かして、抵抗を試みる。
スリー(ナイフさえ、あれば……)
俺を人間にしてくれた大切なナイフは、この青年に奪われてしまった。
リーダー「ああ、人殺しは続けてもらって構わないよ」
えっ? そうなの?
スリー「お前……俺の人殺しを止めに来たんじゃないのか?」
リーダー「俺は『提案』しに来たんだ」
スリー「提案?」
一体、何を?
リーダー「その『人殺し』を――正義のために使わないか?」




