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第26話 千年に渡った呪い②
ベルクが死んだ。
彼の英雄も、灰になってしまえば蘇れないらしい。
呪いA「これがベルクの最後?」
呪いB「案外、あっけないんだね」
呪いC「…………」
ベルクが死んだ?
あの英雄が?
呪いC「少し、探すか……」
私たちは、さまよう。
英雄を探して。
しかし、英雄を見つけることは叶わなかった。
呪いA「見つからなかったね」
呪いB「やっぱり、ベルクは死んだんだ」
呪いD「眠ろう。ベルクと共に」
私たちは、ベルクのために作られた墓に向かう。
呪いA「ベルクいないね……」
呪いB「仕方ないよ。ベルクの死体は、燃やされちゃったから」
呪いD「灰は?」
呪いB「どっかに飛んでいちゃった」
呪いA「探しに行く?」
呪いB「さすがに見つからないよ」
私たちは諦めた。
空っぽの墓の中で、眠りについた。
呪いA「あれ? どこに行くの?」
呪いC「探しに行く……新たな英雄を」
『私』は眠らなかった。
『私』だけは諦めなかった。諦めきれなかった。
呪いA「ベルクの代わりなんているの?」
呪いC「いないなら、私が『英雄』になるだけだ」
呪いA「ふ~ん。じゃあ、英雄になれたら呼んでよ。君に憑りつくからさ」
呪いC「…………」
私は返事をしなかった。
ただ、無言で墓を飛び出した。
それが私の千年に渡る旅の始まりだった。




