表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
284/291

第25話 千年に渡った呪い①

 ベルク。ベルク。

 偉大なる英雄ベルク。

 千年前に世界を救った男の魔法使い。


 ベルクは、正義の『ヒーロー』。

 正義の名のもとに、悪を殺した。

 どれだけ、つくろっても所詮は『人殺し』。


ベルク「それでも、救うんだ……」


 心優しき英雄ベルク。

 戦争に巻き込まれた一般人を救うため、今日もひとを殺す。


ベルク「私が……やらなきゃいけないんだ」


 罪の意識に、さいなまれても止まらない。

 殺される。

 私が殺される。

 私たちが殺される。

 悪のレッテルを貼られて、殺される。


 ……戦争が終わった。

 ベルクが終わらせた。


一般人A「ありがとうございます。ベルク様」


一般人B「ベルク様こそ、真の英雄でございます」


 生き残った人間たちが、ベルクをもてはやす。


?「何が違う。私たちだって、愛すべき祖国のために戦ったというのに……」


 私たちは、私たちの信じる正義のために戦った。

 けれど、私たちの正義は理解されず、ベルクの正義だけが『正しい』ことになった。

 それは、何故か?


?「ベルクは勝利して、私たちは敗北した」


 そうベルクは強かった。

 その強さがベルクの『正義』の正しさを証明した。


?「ふざけるな。ふざけるな!」


 お前の力は……その魔力は自分の手で、手に入れたものか?

 違うだろ!


?「全部、生まれたながらにして『持っていた力』だ!」


 膨大な魔力を持って生まれてきた選ばれしもの――『大魔導士ベルク』。


?「理不尽だ。私たちの正義が――『思い』が、理不尽な力の前に敗北した!」


 許せない。

 許さない。


ベルク「戦争は終わり、世界は平和になった。もう、私は……英雄ヒーローは、いらない」


 ……はっ?


?「私たちを殺したお前が……平穏な生活を――『幸せ』を手にするのか?」


 嫌だ。

 認めない。


?「殺せ……。人を殺せ……」


 私たちはベルクに殺された――悪のレッテルを貼られた人間たちの怨念であり、呪いだ。


呪い「私たちの恨みを……この『嫉妬』を!」


 目的を果たし、『正義』を失った『お前』に教えてやる!


呪い「思い知れ! お前は『人殺し』だ! その『業』からは、決して逃れられない!」


 私たちを殺した英雄に――呪いあれ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ