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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第23話 忘れられない日々

犯罪者「く、くそー!」


ワン「ふん!」


犯罪者「ぐわー!」


 ワンの一撃で、犯罪者が倒れた。


ワン「これで最後か……。あっけなかったな」


 刀を納めながら、つまらなそうに言った。


犯罪者「う、うう~」


 ワンにやられ、倒れていた犯罪者たちが呻く。


『我の信条は「不殺」だ。殺しはせん』


 かつての発言のとおり、ワンは犯罪者を殺さずに、戦闘不能にしていた。


ゼロ「……昔は人を殺していたんですよね? どうして、殺すのをやめたんですか?」


 僕が、思わず聞いてしまった。


ワン「前に……好敵手ともの話をしたな」


 僕の言葉に応え、ワンが語り出す。


ゼロ(しまった! また、長話が始まる!)


 僕は、後悔した。

 しかし、僕の予想に反して、話はすぐに終わった。

 どうやら、あまり話したくない――思い出したくない過去だったらしい。


ワン「好敵手ともが死んだ。……病気でな」


 ワンが悲しそうな顔をした。


ワン「それから、我はどうしようもない虚無感に襲われた」


ワン「我が本当に欲しかったのは、勝利でも、最強の座でもなかった。ただ、本気で殺し合える好敵手ともだったのだ」


ワン「だが、それはもう叶わない。死んだ人間は、殺せない。……もう、殺し合えない」


 ワンは、かつての好敵手ともが使っていた――腰の刀に触れた。


ワン「そんな当たり前の事実に、好敵手ともの死をきっかけに気付いた。だから、殺しはやめた。……たとえ、どんな敵であろうと、また殺し合えるように」


ワン「きっと、我は今も忘れられないのだ。死ぬ前の……『生きていた』好敵手ともとの――楽しかった『殺し合い』の日々を」

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