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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第18話 『ゼロ』

スリー「この組織には、ルールがある」


ツー「……(スッ)」


 スリーが説明を開始したとともに、抱きついていたツーが僕から離れた。


スリー「この組織は入った順……つまり、番号が若い順に偉いんだ」


 番号……確かに、リーダーを除いたメンバーは、数字で呼ばれていた。


?「入った順……番号で呼び合うのが決まりなんですか?」


リーダー「うん。ワンの提案で、そうなったんだ」


?「ワンの?」


ワン「ああ、そのとおりだ」


 ワンが、頷いた。


ワン「我らは、名前で呼び合うような仲良しこよしのグループではない。我らは――『悪を討つ』。その志の元に集った同士であり、協力者だ。この志が尽きない限り、我らの絆は不滅だ」


?「同志に……絆……」


 僕は、ワンの言葉を噛み締めた。

 その言葉は『みんな』を裏切ってしまった僕に欠けていたものに感じたからだ。


スリー「そういうわけで、新入り。今日からお前は『フォ……」


リーダー「今日から君は『ゼロ』だ。よろしくね」


 スリーの言葉を遮って、リーダーが僕に言った。


スリー「なっ!?」


 スリーが驚く。


ツー「番号が若いほど、偉いってことは……逆に、スリーが一番下ってことよね」


 ツーは、スリーの発言の揚げ足を取った。


ツー「あなたには、これまで以上に『お願い』をするわね」


 ツーの表情は、とても嬉しそうだった。


スリー「ち、違う! ノーカンだ! ノーカン!」


 スリーが、否定をする。


スリー「ていうか、ここに来て、なんで番号が若返るんだよ! おかしいだろ!」


リーダー「えっ? だって、『4』だと『死』を連想して不吉だし……」


スリー「じゃあ、飛ばして『5』でいいだろ!」


リーダー「一人だけ、連番じゃないの可哀想かな~、って」


ツー「確かに、『1、2、3、5』よりなら『0、1、2、3』の方が締まりが良くていいわね」


スリー「そんな!?」


 リーダーに同意したツーの発言に、スリーが、たじろく。


スリー「……そうだ! 言い出しっぺ……ワンはどうなんだよ。ここにきて、『ゼロ』なんておかしいよな!」


ワン「ん? 我か? そうだな……」


 ワンが思案する。


ワン「カッコよくて、いいと思うぞ。『ゼロ』」


 ワンが、グッジョブしながら言った。


ゼロ「ありがとうございます」


 こうして、僕の呼び名は『ゼロ』に決定した。

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