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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第10話 改造人間?

青年「……って、な訳なんだ」


 青年が僕と出会い、ここに連れてくるまでの経緯を説明した。


少女「そんな! 自ら命を断とうとするなんて……。もう大丈夫。今日から私がアンタのお母さんよ! 辛いことがあったら、なんでもいいなさい」


?「あ、ありがとうございます……」


 なぜか、同い年のお母さんができた。


男性「なんだ。勝負したわけではなかったのか」


 男性は、残念そうに言う。


リーダー(青年)「アハハッ。……でも、俺が辿り着く前に『彼』が暗殺組織を壊滅させたのは事実だ。腕は確かだよ。間違いなくね」


?(確かに、事実ではあるけど……)


 僕のことを、少し買いかぶり過ぎているように感じた。


男性「ほう……。なるほど、そういうことか」


 男性が何かに納得したように頷いた。


男性「お前は、悪の組織にその体を改造されながらも、正義の心に目覚めた……改造人間ヒーローだったのだな!」


 男性が包帯まみれの手で自身の眼帯に触れた。

 その手は動かしても大丈夫なのだろうか?


?(ていうか、そもそも……)


 改造されてないし、正義の心に目覚めてもいない。


リーダー(青年)「あ~、ごめんね。『ワン』は中二病でね。話半分に聞いてくれ」


ワン(男性)「中二病などではない! 我のこの眼帯の下には魔王の力が。この包帯で封印された手には偉大なる神の力が宿っており……」


?「え~と、じゃあ、怪我とかでは……」


リーダー(青年)「ただのファッションだね」


ワン(男性)「ファッションなどではない!」


 男性が大声で否定した。


ワン(男性)「我は、魔王と神の力を宿した『ダークヒーロー』。闇の世界に身を置きながらも、闇を裁く存在。千年前の英雄『ベルク』をも超える、真の……」


 残念ながら、男性の話は、僕の耳に届いていなかった。

 ……気付いてしまったのだ。

 さっきまで、笑っていたはずの少年が――


少年「…………」


 険しい顔つきで、僕を睨んでいることに。

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