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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第4話 僕と青年①

 血しぶきが飛んだ。

 でも、ナイフが切り裂いたのは僕の首じゃなかった。


青年「なんとか間に合ったね……」


 僕を庇ってナイフを素手で掴んでしまった青年が言った。

 青年の指は吹き飛び、その顔は痛みで歪んでいた。


?「どうして、僕を庇って……」


青年「子供が自ら命を断つなんて、あってはならないことだからね……。全力で止めないと」


 青年は喋りながら、上着を脱いだ。


青年「……これでいいかな?」


 指が無くなった血まみれの手を、脱いだ服でグルグル巻きにした。

 止血のつもりらしい。

 そして、僕の方に向き直ると……


青年「遅くなって、すまない。君の友達を救えなかった。……本当にごめん」


 僕に謝った。


青年「子供を暗殺者に育てているとは聞いていたが……、まさか、命まで奪っていたなんて」


 青年が悔しそうに言った。


?「違うよ。僕が殺したんだ。……悪いのは僕だけ。みんなは悪くない」


 僕が自らの罪を告白する。


青年「……悪いのは君をそこまで追い込んだ周りの大人だ。君は悪くない」


 青年が僕に優しい言葉をかけた。


?「…………」


 僕が苦い顔をする。

 青年の言葉を認めることはできなかった。


青年「…………」


 青年は、それ以上は何も言わなかった。

 ただ、じっと僕を見つめていた。

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