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第4話 僕と青年①
血しぶきが飛んだ。
でも、ナイフが切り裂いたのは僕の首じゃなかった。
青年「なんとか間に合ったね……」
僕を庇ってナイフを素手で掴んでしまった青年が言った。
青年の指は吹き飛び、その顔は痛みで歪んでいた。
?「どうして、僕を庇って……」
青年「子供が自ら命を断つなんて、あってはならないことだからね……。全力で止めないと」
青年は喋りながら、上着を脱いだ。
青年「……これでいいかな?」
指が無くなった血まみれの手を、脱いだ服でグルグル巻きにした。
止血のつもりらしい。
そして、僕の方に向き直ると……
青年「遅くなって、すまない。君の友達を救えなかった。……本当にごめん」
僕に謝った。
青年「子供を暗殺者に育てているとは聞いていたが……、まさか、命まで奪っていたなんて」
青年が悔しそうに言った。
?「違うよ。僕が殺したんだ。……悪いのは僕だけ。みんなは悪くない」
僕が自らの罪を告白する。
青年「……悪いのは君をそこまで追い込んだ周りの大人だ。君は悪くない」
青年が僕に優しい言葉をかけた。
?「…………」
僕が苦い顔をする。
青年の言葉を認めることはできなかった。
青年「…………」
青年は、それ以上は何も言わなかった。
ただ、じっと僕を見つめていた。




