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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第21章 教団編―追憶―
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第3話 後悔

大人A「きゃー!」


 ザシュ。


大人B「くそ! これでも喰ら……」


 ザシュ。


大人C「~~~」


 ザシュ。


大人D「…………」


 ザシュ。


?「…………」


 殺した。

 僕たちに人殺しを強要した悪い大人たちを殺した。

 大人たちから教わった殺しの技術で殺した。


子供A「…………」


子供B「…………」


子供C「…………」


子供D「…………」


 そんな僕を、僕と同じ子供――たちが取り囲んだ。


子供A「裏切者め!」


子供B「よくも先生たちを!」


子供C「許せない!」


子供D「仇を取ってやる!」


 みんなが僕に恨み言を吐いた。


?「…………」


 みんなは僕と一緒で大人たちに従うのが嫌だと思ってた。

 でも、違ったみたい。


『辛いのはみんな一緒。あなただけじゃない』


『だから、我慢しなさい』


 悪い大人が僕に教えてくれたことだ。


?「そうか……。みんな辛いんだ」


?「だったら……、その『原因』を取り除いてあげなくちゃね」


 だから……辛さの原因である大人たちを殺してあげた。

 みんな喜んでくれると思った。


子供A「ぎゃー」


子供B「ぐわー」


子供C「先生……ごめんなさい」


子供D「…………」


 みんなが死んだ。

 僕が殺した。

 みんなが僕を殺そうとしたから、返り討ちにした。


『辛いのはみんな一緒。あなただけじゃない』


 同じ言葉が頭の中でループする。


?「なにが、みんな一緒だよ……。嘘じゃないか」


 辛かったのは僕だけだった。

 だから、僕は裏切者。


?「どうして、勝っちゃうんだよ……」


 僕が握りしめたナイフを見ながら言った。

 ナイフも体も返り血で真っ赤だ。


?「僕は悪くない……」


 カラン。


 手に持っていたナイフを落とした。


?「大人たちが言ったんだ。『辛いのはみんな一緒』って。だから、それを信じたんだ!」


 僕が頭を抱える。


?「どうして、『嘘』を教えたんだよ! どうして……」


 辛いのが僕だけだって、分かっていたら殺さなかった。

 僕だけが我慢すれば良かったから……


?「あ、あああ」


 後悔した。

 後悔した。

 でも、無意味だった。

 死んだ人間は、生き返らない。

 犯した過ちは、消えない。


?「…………」


 ガシッ。


 僕は落としたナイフを拾い、強く握りしめた。


?「大丈夫……痛みは一瞬だ……」


 僕はナイフを自身の首に当てて……

 そのまま……一気に……


 ザシュ。


 辺りが真っ赤な血で染まった。

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