第20話 体育の授業
私とお母さんは体育の授業を受けるために、広い場所……集会をやったあの広間へとやってきた。
正直、ここにくると集会のときの嫌な思い出が蘇るので嫌だったけど……体育の授業のためだ。仕方ない。
司祭「まずは軽い運動……スクワットから始めましょう」
マイ「はい」
私が早速、スクワットを始める。
マイ「一、二、……」
膝を曲げて伸ばすを繰り返すだけの単調な動作だけど……凄い疲れる。
せめて、十回は頑張ろう。
そう思っていると……
ユナ「もう、ダメ~」
最初の一回でお母さんが力尽きた。
マイ「早すぎるよ……。お母さん……男の人相手に似たようなことしてたよね? あのときはもっと激しく、たくさん出来ていたのに……」
ユナ「あれは気持ち良かったから……。でも、これはダメ! だって、辛いだけだもん!」
お母さんが泣きごとを言う。
マイ「これまで男の人に甘やかされてきたもんね……」
お母さんはずっと地下室に閉じ込められて辛い思いをしてきた。
そんなお母さんに対して、地下室に来た男の人たちは、みんな優しく、そして愛し、甘やかした。
ユナ「もう、やだ、やだ! もっと、楽しいことしたい! 具体的に言うと、ご飯食べたい!」
お母さんが床に転がりながら駄々をこねる。
自身の境遇を変えることができず、そして与えられた快楽を享受し続けたお母さんは……
体は大人、中身は子供という悲しい存在になってしまっていた。
マイ「これで貰い手、見つかるのかな……」
私が今後のお母さんを心配する。
一時だけならともかく、一生愛してくれる男性となると難易度が高そうだった。
司祭「世話好きの男性が見つかることを祈りましょう」
司祭様は既にお母さんの中身を変えることを諦めてしまっていた。
マイ「……司祭様はどう?」
司祭様ならお母さんの面倒を見てくれる気がした。
司祭「残念ながら、私はもう年なので……」
司祭様が、やんわりと断った。




