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第1話 マイロの過去①
『魔法使いの家系に生まれた魔法が使えない娘は……』
『六歳の誕生日を迎えるまで男として育てられる』
それが魔法使いの家に伝わる習わしだ。だけど、僕はその逆だ。
魔法使いであることを隠すために男のふりをしている。
これはみんなを危険に巻き込まないために必要なことだった。
なぜなら、魔法使いだと知られれば、教団が僕を……僕の大切な人たちごと殺そうとやってくるからだ。
*
普通の人が足を踏み入れない深い森の中。
隠される形でその建物はあった。
司祭「みなさん。おはようございます」
団員「おはようございます」
司祭様が団員のみんな一人一人に挨拶をしていく。
マイ「おはようございます」
私も他の団員と同じように挨拶をした。
司祭「おはようございます。……お母さんはどうしたのですか?」
マイ「お母さんは昨日の夜からずっと礼拝堂でお祈りをしていて……」
グ~。
私のお腹が鳴った。
昨日の夜から何も食べていないのだ。
司祭「やれやれ。信心深いのはいいことですが、度が過ぎるのも考え物ですね。……マイ。食堂に行きましょうか」
マイ「はい!」
私は司祭様と一緒に食堂へと向かった。




