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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第19章 少年の恋心編―前編―
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第21話 浴室にて③

 どうしてこうなったんだろう。


マイロ「……ぶくぶく」


ロイド「マイロ……そこまで浸かると溺れるぞ」


 お兄ちゃんが心配そうに言った。


マイロ「う、うん」


 僕が姿勢を正し、水面に顔がつかないようにする。

 僕とお兄ちゃんはお風呂に向かい合う形で入っていた。


ロイド「大丈夫か? 顔が赤いぞ」


マイロ「す、少しのぼせちゃったみたい……」


 嘘だ。本当は……今一緒にお風呂に入っているのもそうだし、さっき抱きしめられたことも含めて恥ずかしくなってきたからだ。


ロイド「それは大変だ!」


 お兄ちゃんが立ち上がる。


『ぶら~』


 立ち上がったお兄ちゃんのお兄ちゃんがちょうど目の前にきて……


マイロ「わあーーー!!?」


『パチンッ』


 僕が思わず「ソレ」を叩いてしまった。


ロイド「痛っ~!?」


 『ドポンッ』とお兄ちゃんが湯船に沈んだ。


マイロ「ご、ごめんなさいーー!!」


 僕は湯船から出ると、逃げるように浴室を後にした。



   *



マイロ「失敗しちゃった……」


 体を拭き終わり、パジャマに着替えた僕が後悔する。


マイロ「背中を流してあげるだけのつもりだったんだ……」


 だとしたら、最初から服を着た状態で浴室に入れば良かったのだ。

 そうしなかったのはきっと……心のどこかで気付いて欲しいという打算的な思いがあったに違いない。


マイロ「バレたらみんなに危険が及ぶ……それなのに……」


 それでも大好きな異性であるお兄ちゃんにだけは知ってもらいたいと思ってしまった。

 僕が本当は……『女の子』だということを。

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