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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第19章 少年の恋心編―前編―
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第11話 孤児院の用心棒

 俺が孤児院に来てから数日後。


レナ「おはよう、ロイド。ちゅっ」


 母さんが俺を抱きしめ、頬にキスをした。


ロイド「おはよう、母さん」


 俺は朝の挨拶だけをすると、母さんから離れた。


子供たち「おはよう、ママ~」


 子供たちが母さんに抱きついた。


レナ「ふふ、みんなおはよう」


 母さんが子供たちを抱き返し、子供たち一人一人の頬にキスをしていく。


『ちゅっ』


 そんな母さんに対して、子供たちはお返しのキスをする。


ロイド「…………」


 俺はその様子を少し離れた場所から眺めていた。


ミレイ「ロイドくんはキスをしなくていいのかな?」


 そんな俺にミレイさんが声をかける。

 ミレイさんはこの孤児院で唯一の大人だった。


ロイド「するわけないじゃないですか」


ミレイ「あれ? ロイドくんは同い年のレナちゃんより、私みたいな年上のお姉さんが好みだったのかな?」


ロイド「違いますよ。それにミレイさんはもうお姉さんって年じゃ……」


 ゴンッ。


 ミレイさんが振り下ろしたメイスが俺のすぐ横を通り過ぎた。


ミレイ「ちっ、外したか」


 ミレイさんが悔しそうに言った。

 えっ? 当てるつもりだったの? マジで?


ロイド「……そういえば、どうして大人のミレイさんじゃなくて、母さん……子供のレナが孤児院の院長をしているんですか?」


 殺される前に話題を変えた。


ミレイ「私はただの用心棒であって、教会のシスターじゃないからね」


ロイド「えっ、でも、シスター服、着てますよね?」


ミレイ「着てはいるけど、これは『僧侶』の正装なんだよね」


 僧侶? シスターとはまた別ということだろうか?

 そんな俺の疑問に答えるようにミレイさんが口を開く……


ミレイ「私はね……ギルドに所属する『冒険者』なんだ」

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