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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第19章 少年の恋心編―前編―
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第10話 レナとの出会い③

 スゥー。


 ようやくレナが俺から離れた。


ロイド「はぁ、はぁ」


 俺が息を切らす。ドクン、ドクンと心臓がまだ鳴っている。


レナ「私を好きになっちゃいましたか?」


 恥ずかしげもなく愛らしい顔でレナが言う。


ロイド「……っ」


 俺が顔を逸らした。これは一時の感情だ。決して彼女を好きになったわけじゃない。


 ピタリ。


 レナが俺の頬に触れる。


レナ「目を逸らさないで」


 レナに言われるがまま逸らした顔を戻す。

 俺の視線は自然とレナの唇へと吸い込まれていく。


ロイド「……(ゴクリッ)」


 俺の喉が鳴る。


レナ「ふふ、そんな深刻そうな顔をしなくていいですよ」


 レナが天使のような笑顔で笑う。

 彼女の一挙手一投足から目が離せない。


レナ「ロイドくんは既に知っているはずです。その一時の……『恋』と呼ばれる感情を忘れさる方法を」


 レナが俺に問う。


レナ「さあ、『私』を呼んで……」


 レナが呼ばれるのを待っている。

 俺は……俺はこの感情を……レナの望む答えを……


ロイド「……母さん」


 俺がレナの問いに答えた。


レナ「はい。私はあなたの『お母さん』です」


 レナが嬉しそうに笑う。


レナ「子が母を、母が子を思う気持ちは同じ愛情であっても、恋とは別なんです。だから、安心して私を好きになってください」


 ――ぎゅっ。


 母さんが再び俺を抱きしめた。


レナ「たっぷり、愛してあげますからね。――ロイド」

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