215/295
?―4話 地下への入口
ロイド「ここがその空き家か……。思った以上に廃墟だな」
俺が辿り着いたのはボロボロの家……というか屋敷だった。
ロイド「なかなかでかいな……。とりあえず、片っ端から探してみるか」
俺が屋敷の中に足を踏み入れた。
*
ロイド「……誰もいないな」
屋敷の中をくまなく探したがどこもボロボロ。
とてもじゃないが人が住んでいる様子は無かった。
ロイド「ただの聞き間違いか……良かった」
泣いている人はいなかった。
そのことに俺が安堵し……
?『ぐすん、ぐすん』
ロイド「……!」
俺が振り向く。
ロイド(今、確かに誰かの泣き声が……でも、どこから?)
俺が辺りを見回す。
近くに人は見当たらない。
?『ぐすん、ぐすん』
それでも、確かに声が聞こえる。
後ろでも、前でも上でもない。
ロイド「下か!」
俺が足元に目を向ける。
しゃがみこんで床のタイルを一つ一つ触っていく。
そして……
ガタン。
タイルの一つが外れた。
それは地下への入口だった。
?『ぐすん、ぐすん。誰か……』
泣き声がより鮮明に聞こえるようなった。
ロイド「大丈夫! 今、助けるよ!」
俺が地下に向かって叫んだ。
そして、急いで下へと下りて行った。




