現ネコミミ部隊vsビクチャー戦闘開始
湖のほとり。カトゥンたちが駆け付けると、すでにビクチャーが腕を組んで仁王立ちをしていた。
「事情を、説明しれくれるんだろうな。ビクチャー」
カトゥンは荒い息のままだ。
「大人しく聴講する、そういうタイプではなかろう」
腕組みを解き、腰元から取り出すものがあった。
「ネコ、ミミ?」
「いえ、でも」
デイザンとイングロードは自分たちが目にしているものに戸惑った。疑うならばいくらでも疑える。ネコミミは三つしかないこと、ビクチャーは脱退の時に返却したこと、管理は研究室が行っていたこと、そんなことがすぐに浮かんだ。けれど、デイザンとイングロードは前にいるビクチャーという人物を十全に知っている。自分たちの疑いなどを一蹴してしまうことなど容易なのだと。
「新しいネコミミを発見し、……いや、おかしい」
だとしたら、大臣の件も、四つ耳の獣の件も、どう説明するというのか。考えられる残りの選択肢が狼狽させる。
「それを確かめてみようと、そう言っているのだ」
ビクチャーはネコミミ部隊の動揺などおかまいなしに、そのミミを装着し、
「ヘンシン」
ポージングをした。誰に言われたわけでもないのに、括目する三人。装甲化したビクチャーの身体。それはやはりネコミミやイヌミミを装着した姿にきわめて類似している。
「こっちは準備万端だ。お前たちはどうする」
挑発的な語調。
「言わずもがなだ。ヘンシン」
「「ヘンシン」」
カトゥンに引き続いてデイザン、イングロードもネコミミを装着する。
「さあ、講義を始めよう」
ビクチャーが前進し出すと、
「とっとと大人しくさせてやる」
「手加減はできませんぞ」
「あの時の私と思わないでください」
カトゥン、デイザン、イングロードも迎え撃つため、走り出した。




