表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコミミよ、この世界のしるべとなれ  作者: 金子ふみよ
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/46

ここにきて新キャラの名前がもったいぶって出て来る展開

 意気消沈と言うわけではないが、ただただ無言が続いていた。

 戦闘はイヌミミの打撃の合間を縫って、ネコミミ部隊が巧みな連係プレーをからめ、偽装ネコミミにダメージを与える。敵さんもさるもので、手からエネルギー弾を何発も放ってきた。さらには剣を現出させたため、ネコミミ部隊も武器を手にして応戦。そこへ春日大が時間を稼いでいる間にネコミミ部隊が浄化の段取りを整えようとした瞬間、偽装ネコミミが悶え始めた。これチャンスとばかりに浄化発動。偽装のネコミミは瓦解し倒れ伏したその姿は、消息不明だった大臣その人だった。

 城へ帰還し報告。大臣は医務室で昏倒中。春日大とネコミミ部隊の負傷の治療を終え、食事のため食堂に来たのだが、一連の事態に何がどうなっているのか個々人が頭の中で問答を繰り返している状態だったのである。

「はあ」

 ピコライトの騎士たち、日本からの異人、その異人の眷属を実に嘆かわしいとでも言わんばかりにあからさまにわざとらしいため息を吐いたのはウキヨしかいない。

「おい、室長。ピコライトのネコミミ研究と実験等で隠匿している事実があるだろ。それを話せ」

 今ここで私に振る?みたいな顔をする室長は困った顔だった。確かにウキヨが言うとおり、何かを知っているのだろう。

「いや、私が言おう。室長では言いにくいだろう」

「助かる、カトゥン」

 手にしていた匙を置いて、カトゥンはテーブルに両肘をついて組んだ手に顎を置いた。

「それ狙ってたら寒いからな」

 話しの前にポージングに一言言っておいたのだが、異人にそんなことを言われてもカトゥンはどこ吹く風である。

「実は、ネコミミを装着できるのは私たちだけではない。正確に言えば、できただ」

「た? 実験中になんかあったとか?」

 室長を見た。けれどその顔にやらかしてしまった感はない。

「彼は逃走したのだ」

「彼? 逃走?」

 思いもかけなかった語句の連続である。

「ああ、あいつの名はビクチャー。ネコミミ部隊の元隊長だ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ