3年目 第2話 共存共栄
板垣たち新入社員が入る少し前。
俺にはサッカー以外にもやらなければならないことがあった。
スポンサーだ。
サッカー事業部の年間の赤字は約五千二百万円。
もちろん、京南FCが会社にもたらしているものは、売上だけではない。
社員の採用や地域とのつながり、会社の知名度。
数字にはしにくいが、そういう効果があることも分かっている。
それでも、それだけではサッカー事業部は成り立たない。
自分たちで外から収益を得る方法を増やさなければならない。
その方法の一つとして考えていたのがスポンサーだった。
というわけで隠岐、伊東、佐藤さん、篠宮さん、川崎を集めてスポンサー対策会議を開くことにした。
我が京南FCが誇る頭脳担当チームだ。
選手たちにあれだけプレッシャーを与えたんだ。社長の俺がここは頑張らないとな。
「普通にスポンサーを募集したらいいんじゃないですか?」
伊東が言った。
「ユニフォームに会社名を入れたり、公式サイトにロゴを載せたり。サッカーのスポンサーってそういう感じですよね」
「まあ、そうだよな」
俺も最初はそう考えていた。
スポンサーになってもらい、代わりに広告を出す。
分かりやすい。
ただ――。
「それ、金を出す側だったらどう?」
「え?」
「例えばノードシードに、京都府四部のクラブから『ユニフォームに会社名を載せるのでスポンサーになってください』って営業が来たとして」
俺は少し考えてから続けた。
「金、出す?」
「……出さないですね」
「だよな」
今の京南FCは京都府四部。
試合を見に来る人が何千人もいるわけではない。
全国的な知名度なんて当然ない。
自慢の公式サイトはあるが、それだけで大きな広告効果があると言えるほどではない。
「応援してください、名前を載せます。それだけで企業から金をもらうのは難しくないか?」
俺がそう言うと、伊東も黙ってしまった。
少し沈黙が続く。
隠岐が口を開いた。
「単純な広告として考えたら、そうでしょうね」
「だよな」
「でも、今の京南FCにある価値って、それだけでしょうか?」
「……どういうこと?」
「一回、全部出してみません?」
全部?
「京南FCが今持っているものです。サッカー以外も含めて」
なるほど。
「じゃあ、書いてみるか」
ホワイトボードの前に立つ。
まずは分かりやすいところから。
「トップチーム」
「スクール」
伊東が続ける。
「今、スクール生って二百人超えてますよね」
「そうだな」
スクール生、二百人以上。
ホワイトボードに書く。
「保護者もいますよ」
「ああ、そうか」
子どもが二百人いるということは、俺たちと接点を持っている家庭もそれだけある。
「地域活動もありますね」
「市役所とのイベントも」
「公式サイトもあります」
「会社の社員もいるな」
「ノードシードの取引先もありますよ」
「エンペラーカップにも出た」
「それは予選の一回戦で負けたけどな」
「出たことには変わりないです」
次々とホワイトボードが埋まっていく。
こうして並べてみると、思っていたより多い。
俺はてっきり、スポンサーに売れるものといえばユニフォームや公式サイトの広告枠くらいだと思っていた。
でも、京南FCが持っているものはそれだけじゃない。
「企業がこれらの価値の中から、スポンサー料金の代わりに何を求めているかってことだよな?」
俺が言うと、隠岐が頷いた。
「そうだと思います」
「当然、企業によって欲しいものは異なりますよね?」
と佐藤さん。
すると隠岐はニヤリとして、
「そのとおりです」
コイツ、最初から答えを持っていたな。
でも、こうやって考えさせるって大事だよな。
「分かりやすいところなら、子育て世帯をお客さんにしたい会社。住宅、不動産、学習塾、スポーツ用品店などであれば、スクール生二百人の世帯なんて垂涎ものでしょう」
「ああ」
確かに客になってもらえる可能性は高い。
「飲食店なんかもありそうですね」
「車屋も?」
「家族向けならありでしょう」
どんどん出てくる。
今の京南FCの最大の武器であるスクールを使えば、スポンサーになってくれる企業は見つかりそうだ。
「確かに一般のお客様を相手にする会社だといけそうな気がしますね。逆に一般のお客さんを相手にしていない会社はどうでしょうか?」
と伊東。
「どうですかね? 会社の立場で考えてみてください。会社に限らず、人は何かに困っている、課題があるから求めてくるんです」
教育者かコイツは。
やはり営業向けの研修はコイツにやらせよう。
と、余計なことを考えてしまった。
思考を元に戻そう。
「会社の立場ですか……。何がありますかね」
皆で少し考え込む。
規模は違うが、結局のところサッカーでの活動は一般の人向けじゃないだろうか?
好きなサッカーチームのスポンサーをしている企業だから仕事を申し込もう、と考えるとは思えない。
ん? 待てよ。
全く一般の人を相手にしない会社なんてあるだろうか?
「採用か!」
今度は隠岐が少し驚いたようだ。
コイツ、今度は答えを持たず質問していただけか。
「採用、ですか?」
「そう。特に小さな企業であれば、知名度がなくて採用に苦労するってあると思う。ウチも今はたくさん応募してもらえるようになったけど、数年前は採用に苦労していたからな」
「なるほど」
「知名度を上げたい、若い人を採用したい会社なら、京南FCのサイトで会社を紹介するとか」
俺は川崎を見る。
「できるよな?」
「もちろんできますよ。ロゴだけじゃなくて、企業ごとにページを作ればいいんじゃないですか? 京南FCを支援いただいている企業様の紹介とか」
「なるほど」
「京南FCとのつながりや仕事内容、社員インタビュー、採用情報とかも載せられます。京南FCのサイトは閲覧数で言えば、そんじょそこらのプロサッカークラブ並みにあるんで、十分売りになります」
おお、いつの間にかそんなにすごくなっていたのか。
篠宮も話に入ってくる。
「写真もちゃんと撮った方がいいですね。働いてる人の顔が見えた方が会社の雰囲気も分かりますし」
「それ、普通の広告より面白くない?」
なんだか楽しくなってきた。
スポンサー企業のロゴを並べるだけじゃない。
その会社が何をしているのか。
どんな人が働いているのか。
何に困っているのか。
それに合わせて京南FCができることを考える。
「広告を売るんじゃなくて、相手の困っていることを聞いて、それを京南FCで解決するってことか」
「全部解決できるとは限りませんけどね」
隠岐が笑う。
「でも、その方が営業はしやすいですよ。相手にメリットがありますから」
「なるほどなあ」
これはいいかもしれない。
――ん?
待てよ。
「スポンサーが増えたらどうなる?」
「どうなるって?」
「例えば住宅会社がスポンサーになって、飲食店がスポンサーになって、製造業がスポンサーになって……」
ホワイトボードを見る。
「その会社同士をつなげられないか?」
隠岐が少し考える。
「できますね」
「だよな?」
例えばスポンサー企業が新しい店舗を作りたい。
その仕事を別のスポンサー企業が請け負う。
人材を探している会社があれば、採用に強い会社を紹介する。
京南FC主催の合同採用イベントなんてのも面白いな。
イベントをするなら、飲食店や小売店に参加してもらう。
スポンサー同士で仕事が生まれるかもしれない。
「それならスポンサーになるメリットがさらに増えるな」
「増えますね」
「京南FCを中心に企業同士のネットワークができる」
……ネットワーク。
俺はその言葉に引っかかった。
ノードシードはIT企業だ。
だったら――。
「これ、Webでもつなげられるんじゃない?」
「社長?」
「スポンサー企業の情報をまとめるだけじゃなくて、企業同士で仕事とか人材とか、必要な情報をやり取りできるようにする」
川崎がホワイトボードを見る。
「地域企業向けのプラットフォームみたいな感じですか?」
「そう!」
これだ!
頭の中で電球が光った。
「スポンサー企業同士を京南FCがつなぐ。ノードシードがITでそれを支える」
頭の中で、いろいろなものがつながり始める。
「ちょっと待って。これ、スポンサーだけじゃなくて、京南市の企業や自治体にも広げられるんじゃないか?」
「話が大きくなってきましたね」
「地域企業のDXだよ!」
企業がつながる。
仕事が生まれる。
採用につながる。
企業が成長する。
そこで働く人が増える。
京南市で働く人が増える。
その人たちや家族が街で暮らす。
地域が活性化する。
そして、その地域に京南FCがある。
「……これだ」
「何がです?」
「共存共栄だよ」
全員が俺を見る。
「ノードシードだけが儲かるんじゃない。京南FCだけが強くなるんでもない。スポンサー企業も成長する。地域の企業も成長する。そこで働く人も増える。京南市も発展する」
「社長、スポンサーの話でしたよね?」
「スポンサーの話だよ!」
たぶん。
「京南FCを中心に人と企業がつながるんだよ。それをノードシードがITで支える。企業が成長すれば京南FCを支えてもらえるし、京南FCが成長すればもっと地域に人が集まる」
いい。
すごくいい。
「資料作ろう」
「誰に説明するんですか?」
「日下たち」
「……大丈夫ですか?」
「何が?」
「いや、別に」
なんだ、その反応は。
◇
「これぞ共存共栄だ!」
数日後。
俺は会議室で力説していた。
目の前には日下と、去年サッカー事業部の収支について話し合った役員がいる。
スクリーンには俺たちが作った資料。
中心に京南FC。
その周囲に地域企業、スクール、市民、行政。
さらにノードシード。
それぞれが線でつながっている。
「ノードシードと京南FCだけが発展していけばいいんじゃないんだ!」
俺は次のページを表示する。
「周辺企業も巻き込むんだ。企業同士をつないで、仕事を生み出す。採用にもつなげる。それをノードシードのITで支える」
日下が黙っている。
役員も黙っている。
よし。
聞いてくれている。
「企業が成長すれば雇用が生まれる。若い人が京南市で働く。地域でお金が動く。京南FCも地域との接点を増やす。そして京南FCが成長すれば、またスポンサー企業にも新しい価値を返せる!」
完璧だ。
「これが本当の地域貢献だ!」
さらに俺は言った。
「サステナブルだ!」
完璧だ。撮影してもらえばよかった。
「……」
「……」
あれ?
反応がない。
「あのー、どうです?」
日下と役員が顔を見合わせる。
先に口を開いたのは日下だった。
「ずいぶん話が大きくなりましたね」
「はい!」
「スポンサーを集める話ですよね?」
「はい!」
「いつから京南市全体を変える話に?」
「話しているうちに、これはできる。これがやるべきことだ、と」
「そうですか……」
日下が額を押さえた。
なんだ、その反応は。
でも、もう一人の役員は資料を見ながら少し笑っていた。
「でも、面白いと思います」
「ですよね!」
「構想としては、ですが。これができたら素晴らしいと思います。これならば本当にサッカー事業部を立ち上げた意義も十分にあります」
「私も構想、最終的な目的としては素晴らしいと思います」
おお、いい反応じゃないか。
「社長がノードシードを立ち上げよう、と言ったあの若い頃を思い出しました」
「まだまだ若いつもりだぞ」
「久世社長」
「はい」
嫌な予感がする。
「現在、京南FCのスポンサーは何社ですか?」
「……ゼロです」
「まずは一社目を見つけてください。スポンサーを増やさないことには絵に描いた餅です」
正論だった。
「そうだな。でも、スポンサーを獲得する前にどうしても二人に聞いてほしかったんだ」
「橋田」
俺は役員の名前を呼ぶ。
「あなたが役員会で正面から指摘してくれたことで、これに気がつくことができたんだ。言いにくいことでも正しい指摘をしてくれてありがとう」
「お礼を言うのは早いですよ」
と橋田も笑ってくれた。
壮大な構想の第一歩。
その実現のために動くときが来た。
「営業行ってきます」
ちなみに俺も馬鹿ではないつもりなので、こうしている間に隠岐たちに候補を見つけてアポイントを取り付けてもらっている。
「はい、期待していますよ、社長」
◇
「ここです」
隠岐が足を止めた。
目の前には一つの会社がある。
株式会社京南武田工務店。
京南市で長く営業している地元の工務店だ。
注文住宅やリフォームを中心に、店舗や事業所の工事も手掛けている。
「最初から社長が出てきてくれるんだよな?」
「話は通してあります」
「さすが」
「こういうのが仕事なんで」
頼もしい。
俺たちは中に入り、応接室へ案内された。
しばらくして入ってきたのは、五十代くらいの男性だった。
「武田です」
「ノードシードの久世です。本日はありがとうございます」
名刺を交換する。
株式会社京南武田工務店。
代表取締役、武田浩一。
挨拶を終え、俺たちは京南FCについて説明した。
京都府四部で活動していること。
サッカースクールを運営していること。
地域活動にも参加していること。
そして、スポンサーを募集しようとしていること。
一通り聞いた武田社長が腕を組んだ。
「それで?」
「はい」
「府リーグのユニフォームにうちの名前載せて、うちに何の得がある?」
来た。
いきなり核心だ。
でも、この質問は想定していた。
「正直に言うと、それだけなら大きな効果はないと思います」
「ほう」
「今の京南FCは京都府四部です。試合の観客も多くありません。ユニフォームに名前を載せるだけで大きな広告効果があります、とは言えません」
武田社長が少しだけ表情を変えた。
「じゃあ、何を売りに来たんや?」
「それを知るために、少し御社のことを聞かせてもらってもいいですか?」
「うちのこと?」
「はい。今、会社として困っていることとか」
「スポンサーの営業に来たんちゃうんか?」
「スポンサーの営業です」
「変わった営業やな」
そう言いながらも、武田社長は話してくれた。
仕事はある。
京南市内で長く商売をしているので、昔からの客もいる。
リフォームの依頼もある。
大きく儲かっているわけではないが、経営が苦しいわけでもない。
「困ってるとしたら、人やな」
「人?」
「若いのが来ん」
武田社長がため息をつく。
「職人もそうやし、現場を任せられる人間も欲しい。でも募集かけても、なかなか若い子が来てくれへん」
「採用ですか」
「そうやな。仕事はあるのに、人がおらん」
俺は隠岐を見る。
隠岐もこちらを見た。
これだ。
「武田社長」
「ん?」
「それなら、スポンサー広告じゃなくて、採用に使いませんか?」
「採用?」
「はい」
俺は資料を一枚めくった。
「京南FCの公式サイトに、御社の紹介ページを作ります」
「会社の紹介?」
「ロゴを載せるだけじゃありません。どんな仕事をしているのか。どんな人が働いているのか。若い社員さんがいるなら、その人にも話を聞きたいです」
隠岐も続ける。
「一日の仕事の流れとか、どうやって職人になったのかとか。求人票だけじゃ伝わらない部分を見せるんです」
「写真もちゃんと撮ります」
「写真?」
「うち、IT会社なので」
「……サッカークラブやろ?」
「母体はIT会社です」
「ややこしいな」
武田社長が笑った。
少し空気が柔らかくなった。
「それに、京南FCには今、サッカースクールに二百人以上の子どもがいます」
「二百人?」
「はい。その後ろには保護者の方がいます。地域活動にも参加しています」
もちろん、その人たちに求人を押し付けるわけではない。
ただ、京南武田工務店という会社を知ってもらうことはできる。
家を建てるとき。
リフォームするとき。
子どもが将来働く場所を考えるとき。
京南FCを応援してくれている地元企業として、名前を覚えてもらう。
「すぐに何人採用できます、なんて約束はできません」
「そらそうや」
「でも、ユニフォームに名前を載せて終わりにはしません」
武田社長が黙った。
しばらく資料を見る。
「いくらや?」
「年間二十万円で考えています」
「二十万か。あれだけのことを言う割には安いな」
「はい。現状では、この金額が御社にとっても弊社にとっても損ではない妥当な金額だと思っています。もちろん、損はさせません」
「そうか」
「一年後に更新する際に、一年間での効果を見て継続するか判断してください。そして効果があった、もっと効果を出したいということであれば、そのときにまた違う金額で契約しましょう」
武田社長はまたしばらく考えた。
「……やってみるか」
「本当ですか?」
「ただし」
「はい」
「ほんまに何か変わるんか、見させてもらうで」
「もちろんです!」
こうして。
株式会社京南武田工務店。
京南FCにとって初めてのスポンサーが決まった。
◇
契約したから終わりではない。
むしろ、ここからが仕事だった。
川崎がシステムにスポンサー企業の紹介ページ作成機能を作る。
――スポンサーが決まる前に、すでに作っていたそうだ。
篠宮が写真を撮る。
ユニフォーム姿の長谷川との写真も撮らせてもらった。
隠岐が武田社長や社員から話を聞く。
俺も内容を確認した。
会社の歴史。
どんな建物を作っているのか。
職人の仕事。
若手社員の一日。
どうしてこの仕事を選んだのか。
そして採用情報。
単なるスポンサー紹介ではない。
京南市に、こんな会社がある。
そこで、こんな人たちが働いている。
それを紹介するページになった。
公開してしばらくしたある日。
会社に武田社長から電話がかかってきた。
「はい、久世です」
『武田や』
「お世話になってます」
『あのページな』
「はい」
何か問題があっただろうか。
『……ほんまに問い合わせ来たぞ』
「えっ?」
『スクールの子の親御さんから、リフォームの相談や』
「本当ですか!」
『あと高校からも連絡あった。就職担当の先生がページ見たらしい』
「おお……!」
思わず立ち上がった。
『まだ仕事になったわけでも、採用できたわけでもないけどな』
「それでもすごいですよ!」
『まあな』
電話の向こうで武田社長が笑った。
『二十万、無駄にはならんかもしれんな』
「絶対そうします!」
『そこまで言うたな?』
「あっ」
『ははは。期待しとるわ』
電話が切れた。
去年の京南FCの赤字は約五千二百万円。
二十万円が入ったところで、赤字がどうにかなるわけじゃない。
それでも。
これは大きな二十万円だった。
ノードシード以外の会社が初めて、京南FCに金を出す価値があると判断してくれた。
そして京南FCも、その会社に少しだけ価値を返すことができた。
スポンサーというのは、金を出してもらうだけの関係じゃない。
京南FCが成長する。
スポンサー企業も成長する。
企業同士がつながる。
そこで仕事が生まれる。
地域で働く人が増える。
その人たちが暮らす街も元気になる。
そして、その街に京南FCがある。
共存共栄。
数日前、自分で勢いよく言った言葉を思い出す。
あのときは日下たちに大きなことを言いすぎたかもしれない。
地域企業をつなぐ。
DXで支える。
京南市全体を発展させる。
そんなものは、まだ何一つ実現していない。
今あるのは――。
スポンサー、一社。
年間、二十万円。
壮大な構想から考えれば、本当に小さな一歩だ。
でも。
最初は、それでいい。
京南FCと京南武田工務店。
まずはここから始めよう。
いつか本当に、あの資料に描いたものを実現するために。
◇
その後も、学習塾や子育て世帯向けのサービスを展開する地元企業など、数社とスポンサー契約を結ぶことができた。
まだ始まったばかりだ。
それでも、あのホワイトボードに描いた夢には、確実に近づいている。




