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「先輩、仕事辞めてどうするんすか?」  作者: シルヴィア・紫の夜明け


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20/21

私もひとかみしたいんすけど

 それは5日目の昼の事だった。

 午前の部のカニの討伐を終え、昼食を取りフロアに戻ってきた時の事だった。


 後輩ちゃん、あれ。


「はいっす」


 黄金のクラブが居たのだ。


「とったどー」


 ナイス―。


「じゃ、先輩がとどめを指してくださいっす」


 そう言って渡されたシンプルながらも高そうな短剣で、金色のクラブくんを一刺し。


 天に召された金クラくんは、金色の棒状の物を落としていった。


「先輩やったすね」


 金色のぉ?


「カニカマっす」


 ひと口味見してみても?


「どうぞっす」


 ガキンっと音がして、前歯が折れるかと思った。

 やくそうって前歯に効くのかな。

 後輩ちゃん、これぇ、金のカニカマだ。


「カニカマの形をした金だったすか」


 飾ろっか。


「そうっすね。

 私もひとかみしたいんすけど」


 前歯折らないようにね?

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