〈ギンノの探索者生活 1〉
愛しの先輩に組合で換金してくると告げてダンジョンの前で別れた。
換金が終わったら、愛しの先輩と洗いっこをするのだ。
今回の換金アイテムは黄金の鋏、100個。
とりあえず100個。
もちろん、黄金の鋏も臭い。
落ちた中で唯一臭くないのは黄金のカニカマだけだった。
というか本当に黄金のカニカマ落ちるだなと。
てっきりファスキルボーナスだと思ってました。
風潮の訂正を行いたいけれど、それをしたらバレるだろうから無理だ。
匿名でサイトを開設するのもありだけれども、面倒くさいからないかな。
組合に入るとモーゼのごとく、受付までの道が出来た。
まあ、過疎っている組合にそこまでの人はいない。
それに原因は私のくささだろう。
1週間は風呂に入っていないし、あれの匂いも染み付いているはずだ。
多分、オベリスクにも匂い染み付いているよね。
匂いついた2つ売りに出そうかな……。
でもなあ……。
受付嬢さんは鼻をつまみながら対応してくれた。
申し訳ない。
鑑定職の人たちも大変だろうな。
今度ガスマスクの差し入れを持って来てあげよう。
「やあ、ギンノじゃないか」
「名前で呼ばないでください、キンピラ」
「カネヒラな怒。
それに君苗字と名前同じじゃないか」
チャラい金髪の男が話しかけてきた。
3年前はパーティーを組んで活動していたように思えたが、今は取り巻きはいないようだ。
「うるさいです。
私の名前を呼んでいいのは先輩だけなんです。
きんぴらくさいです」
「きんぴらくさくねえよ。
におうのは君のほうじゃないかな。
それに君はこの1週間どこにいたんだい?
町に「黄金の鋏100個。
鑑定終わりました。
大丈夫でしたか?」
「大丈夫ですよ。
全て換金でお願いします。
振り込みは後日で構いませんよ」
「ありがとうございます。
助かります。
またのご利用をお待ちしております」
「黄金の鋏100個だと……。
君はどこの、何を狩っていたんだい?」
「普通にクラブですけれど。
あれは狩りというか虐殺でしたけれどね、ふふふ」
「黄金の鋏を落とす個体をクラブ呼ばわり……。
3年のブランクがあると聞いていたが?」
「ええ、ありますよ。
そろっと帰ってもいいですか?
先輩と洗いっこするんですから」
「あらいっこ?
最後にひとつ聞いていいか?」
「なんですか?」
「なんでスーツなんだ?
パンツスーツなのは解るが、以前はバトルドレスだっただろ?」
「なんでスーツなんですかねぇ」
先輩と洗いっこ。
先輩と洗いっこ。
先輩と洗いっこ。
大事な事なので3回書きました。




