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「先輩、仕事辞めてどうするんすか?」  作者: シルヴィア・紫の夜明け


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やくそう、っすからね

 やくそう、食べてみたいな。


「どぞっす」


 後輩ちゃんからドクダミの形をしたやくそうを手渡される。

 ドクダミって苦いのではと、息を吞んでからひと口。

 爽やかさが口内へ広がった。

 ミントみたいな感じなんだ。


「やくそう、っすからね」


 天麩羅にでもしようかなと考えていたんだけれど。


「いいんじゃないっすか? 天ぷら」



 揚げてみた。


「おお、意外と癖が無くて行けるっすね」


 確かに、これはうどん、いや、ひやむぎと合わせたくなる。



 ホットケーキに混ぜてみた。


「美味いすけれど、これはパウンドケーキの方が良さそうっすね」



 ハンバーグ。


「レモンかけた方がよくないです? これ」



 おかゆ。


「夜勤明けには丁度良さそうっすね」



 チキンカレー。


「味しなくないですか? これ」



 味噌汁。


「これは無理っす」


 俺も無理。

 腐った味噌汁の味がする。



 ハンバーガー。


「揚げ物挟むバーガーだったらレタスの代わりに良さそっすね」



 炭酸水。


「おお、こんな感じの、オーストリアで飲んだことあるっすね」



 ごめん、もう思いつかない。


「仕方ないっすよ、専門家じゃあるまいし。

 少しずつ処理していこうっす」

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