↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リヨンの高校生たちの群像劇  作者: Red Baron
イザベルお姉さんのマナー講座(前編)
PR
67/88

三度目の成功

三度目の正直――。アンドレは深く息を吸い込み、再び玄関のインターホンを押した。


ドアが開く。イザベルが厳しい視線を向ける中、アンドレは教わった手順を頭の中で完璧に再現した。


「はじめまして、アンドレ・ランベールです。今日はお招きいただきありがとうございます」とハッキリとした声で言い切ってから、美しくお辞儀をする。


その後で一歩前に進み、丁寧に靴を脱ぐ。


決して家族にお尻を向けないよう、斜めに体の軸を傾けてスマートにしゃがみ、両手でしっかりと靴のつま先を外側へ向けて綺麗に揃えた。


その一連の動作をじっと見つめていたイザベルは、ふっと表情を緩め、満足そうに頷いた。

「……合格や。今の仕草、絶対に忘れたらあかんよ。本番でここを忘れたら、その時点で一発アウトやからね!」


やっとの思いで玄関を突破し、家の中に通されたアンドレに休む暇などなかった。ここからが本番の難所、ご家族と対面した場合の姿勢と接し方の特訓である。


リビングのソファの前に立ったイザベルは、まるで鬼教官の面持ちでアンドレに向き直った。その雰囲気は、まるで超難関企業の就職面接のようだった。


「いいか、ここからはセシルちゃんのご家族との対面シミュレーションや。私がそれぞれの役になりきるから、あんたは一歩も引かずに誠意を示しなさい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。