第6話 ええ!?
「(…………その、ごめんなさい。無神経なこと言って)」
「……本当に反省してるの?」
「(はい……本当にすみませんでした……)」
「……そう。これからは気をつけなさいよ」
こんなにあっさり許してもらっていいのだろうか……こんな俺を……
それから、毎時間あった小テストを乗り越え、いつも通りのところで昼食を摂ることにした。
小テストは、七志さんのおかげで少し点数が上がった。気まずくて、お礼を言えてないが……
こういうところも良くないんだろうな……
「小テストどうだった?」
「少し、点数が上がりました…………その、ありがとうございます……あと、ごめんなさい。こんなに教えてもらってるのに、無神経なことを口にして……」
「さっき許したのに、まだ引きずってるの?あと、小テストは勝手に勉強してただけでしょ」
「……あっ」
「どうしたのよ…………って、なんで戻るの?」
「非常階段に人がいたので、昼を抜こうかと……」
「……なんで?意味わからないんだけど」
「鉢合わせたら気まずいじゃないですか……」
「それはそうとしても、昼を食べない選択肢にはならないでしょ」
「ほかに落ち着いて食べられる場所ないんですもん……」
「……はぁ、本当にわがままな人だわね。じゃあ、ついてきなさい。空き教室に行くわよ」
「……え?空き教室なんてありましたっけ?」
「空き教室なんていっぱいあるじゃない」
「……全然気づきませんでした。やけに、この学校に詳しくないですか?」
「……あんたが周り見えてないだけよ」
「……すみません」
◇ ◇ ◇ ◇
「今日はよく食べるのね」
「はい……頭使ったので……」
「もしかして今までも、今日みたいな状況になったとき、昼抜いてたんじゃないんでしょうね?」
「いや……抜いてましてたけど」
「はぁ……本当にバカね」
「だってしょうがな――」
急に眠たくなってきた……疲れたからかな……
「……ちょっと、許可なく膝に倒れ込まないでよ」
「しゅみません……ちょっと眠くて……」
「…………はぁ、次の授業までに起きられるの?」
「たぶん……大丈夫です……」
「(……頑張ったから、特別ね)」
「……何か言いました?」
「い……いいから、早く寝なさい!!」
本当に無神経な人間ね。許可なく膝枕させるなんて。
……出来るだけ人目につかない教室選んだけど、他人から見れば、怪奇現象じゃない。空き教室に入って人が、頭を宙に浮かして寝てるなんて。
暖かい…………久しぶりに人の温もり感じたかもしれない。
……普段なら悪夢見させて、安眠させないようにするけど、今日は…………特別に許してあげるわ。
…………私のバカ。何許してるのよ。
◇ ◇ ◇ ◇
うーん、寝てたのか。…………って、膝枕してもらってる!?……というか、当たり判定いつの間にあったんや?
「あっ……すみません。膝枕してもらって……」
「…………それよりも時間見たほうがいいんじゃない?」
「え……?あっ!?もう5時間目終わってる」
「ぐっすり寝すぎよ……」
「す……すみません」
「早く、教室に戻るわよ」
◇ ◇ ◇ ◇
ようやく、学校終わった…………にしても、当たり判定はどうなってるんや……?膝枕なんて、当たり判定あってのものやろ。
「あの……」
「どうしたの?勉強する気になった?」
「いや……そうじゃなくて、昼休みに膝枕してくれたじゃないですか。その時に、当たり判定があるなって……」
「私に聞かないでよ……あんたに当たり判定が出来たんだから、私が知るわけないでしょ」
「七志さんが何かしたんじゃないんですか?」
「……っ、何もしてないわよ」
「そうなんですね……」




