第3話 お家でも......?
「あの……」
「なによ?」
「今日一日中思ってたんですけど、生きてた間って勉強も運動も出来る人でした?」
「別に?そこそこよ」
「でも……教え方上手かったですし……」
「それは、あんたより年上だからよ?」
「年上だったんですか!?」
「そうよ?なんで驚くの……」
「いや……てっきり年下かと……」
「年下だったら、勉強教えられるわけないでしょ?」
「た、確かに……」
「で、なんで帰ってきて早々ベットに転がってるわけ?」
「いや……七志さんこそ、なんでベットに上がってるんですか?」
「それがなにか?悪い?」
「いえ……そういうことじゃ……」
「じゃあ、早く復習しなさい」
「家でも指導するんすか……」
「当たり前じゃない。見えてるんだから」
「えぇ……」
◇ ◇ ◇ ◇
はぁ、久しぶりに家でこんな勉強したかも。
いつもはしようとしてもサボるか、端からする気ないかのどっちかやったし……
こんなに監視されたらサボろうにもサボれへん。
「言ってた勉強全部終わった?」
「はい……終わらせました」
「……そう。真面目に勉強するなんて珍しいわね」
「監視されてたらサボれませんって…………まさかとは思いますけど、お風呂まで付いてくるってことはないですよね?」
「……そうね。脱衣所までにしてあげるわ」
「それは、ほぼ変わらないのでは……」
――トントン
「勉強終わった?」
「うん、終わった」
「優が勉強するなんて珍しいわね」
「ちょっとやる気出てきたからさ……」
「お姉ちゃん、先お風呂入ったから入っていいわよ」
「うん……ありがとう」
……本当に付いてくる気なんかな?
まぁ……更衣室に付いてくるぐらいやから、あり得るか……
……反抗したら呪われそうやし。ん?でも、七志さんの呪いってなんや?眠らされるのが嘘ってことは……
「あの……七志さんの呪いって何になるんですか?」
「……急になによ?」
「いえ……危害が余りにもなさ過ぎて……」
「今朝の悪夢とか、ポルターガイストとか色々よ」
「呪われて亡くなるとかないですよね……?」
「流石にそこまでの力はないわ。もし力があったら、今日の時点で呪ってるわよ。お世話ばっかりさせるんだから」
「うっ……確かに……」
「はぁ……そんなこと考えてないで、お姉さんに怪しまれるから早く入りなさいよ」
「ごめんなさい……」
確かに一理あるか。めちゃくちゃ、頼ってたもんな……
というか、幽霊に頼るってなんだよ……パワーワードすぎる……
…………で、やっぱり付いてきますよね。
脱ぎづらいんですけど…………
「あの……せめて服着てない間だけでも、目を背けてくれません?」
「……なんで、幽霊に恥ずかしがってるのよ」
「いや、背後霊とかならまだ分かりますよ?呪うのが目的なんですから、一時も目を離せないと思うので。けど、七志さんは違うじゃないですか!!」
「……私も実質、背後霊みたいなものじゃない」
「そこじゃないんですよ……」
「……分かったわよ。背けたらいいんでしょ、背けたら」
「……ありがとうございます」
やっと分かってくれた……なんで、羞恥心無いんだよ……
……幽霊になったら羞恥心無くなるん?
やとしたら、幽霊にはなりたくないな……




