第2話 幽霊とは?
「……で、なんで着替えないの?」
食べ終わった後、更衣室で着替えようとしたけど…………なんで、男子更衣室に入ってるの!?
幽霊とはいえ、おかしいやろ。
「あのー……なんで、男子更衣室にまで入ってきてるんですか?」
「だから、言ってるじゃない。これからあんたにずーっとついていくって」
「一応、俺も男なんですけど!?というか、恥ずかしくないんですか?異性の着替え見て」
「部屋で着替えてるのを見てる時点で、いつものことじゃない」
「見てたんですか……?」
「地縛霊だもの。当たり前じゃない」
「えぇ……」
ずっと見られてたの?恥ずかしすぎる……
というか、そっちは良くてもこっちは大丈夫じゃないんだよ。
「……着替えたわね?早くグラウンド行かないと遅れるわよ」
「あの、まだズボン履けてないんですけど……」
「はあ!?そういうことは早く言いなさいよ」
「そっちが急かしたんじゃないんですか……」
「つべこべ言わずに早く履きなさい!!」
「は……はい」
なんで、ズボン履いてることに気付かなかったんや?
少なからず上を着替えてるときは、ずっと凝視されてたから、気づかんはずないのに……
「……今度こそは着替え終わった?」
「は……はい。全部着替え終わりました」
「じゃ……じゃあ、早くグラウンドに行くわよ」
◇ ◇ ◇ ◇
今日は持久走やからイヤなんよな…………絶対最下位やし。
その度に、気持ちの籠もってない応援されるのも精神的にくる……
「この時期は持久走だったわね」
「(……なんで、分かったんですか?)」
「だって、いつも部屋で嘆いてたじゃない」
「(そうでしたっけ……)」
(先生)「位置について……よーい、どん」
はぁ、どうせ最下位なら最初から本気出さんとこ……
「……本気で走ってる?」
「(いやまぁ、どうせ最下位ならどんなけ頑張っても意味ないかなって……)」
「……頑張ったらそのうち最下位じゃ無くなるかもしれないじゃない」
「(そう思って、頑張ったことあったんですよ?それでも結局……)」
「はぁ……しょうがないわね。私について来なさい。お手本見せてあげる」
「(えっ……幽霊やのに地に足をつけて走れるんすか?)」
「ほら、真似する」
「あ……はい」
うわ、幽霊じゃない見たいに走る…………
えっ……走りやすい。自分の体じゃないみたい。
もしかして、勉強だけじゃなくて運動もできる?
しかも、人に最適解で教えることだって出来る……
生きてた間はどんだけ、天才だったんだよ…………というか、なんでそんな人?が俺なんかにずっと執着するんや……?地縛霊やからでは済ませへん気がする……
――体育終了後
結局、中間くらいにまで上がれた……
「ほら、私の言った通りじゃない」
「確かに、走りやすかったです……」
「本当に世話が焼けるわね」
「あの……ありがとうございます」
「な……なによ急に」
「いえ、今日ずっと教えられてばかりだったので……」
「……別に?」




