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部屋に住み着いてる地縛霊はやたら積極的!?  作者: 綿ダッコ


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20/22

第20話 再会

 「うーん、やめて…………俺も人間やから…………」


――ピピッ、ピピッ


「うーん、は!?今何時や。…………6時か。良かった、間に合う間に合う」


「おはよう」


「うわ!?七志さんなんで、膝の上に乗ってるんですか!?」


びっくりした…………昨日まで枕元やったのに。

というか、動けないんですけど…………


「……あんたが、起きないからよ」


「もしかして、さっきの悪夢も……」


「そうよ、私の能力。早く支度しなさい」


「あの……どいてくれません?」


「……昨日、気を付けるって誓った内容言うまでどかない」


「…………七志さんのことを疎かにしないことですよね?」


「具体的には?」


「具体的には………………って、痛い!?」


「本当に何もわかってないみたいね(怒)」


「ごめんなさい、ごめんなさい」


「…………これ以上しても、あんたが気付くこと無いでしょうし、この辺にしといてあげるわ」 


「…………ありがとうございます」


◇ ◇ ◇ ◇


痛い…………まだ、跡残ってるんやが。

というか、具体的にはって…………そこまで言ってたっけ……?こんなこと、言えんけどさ…………


「あっ…………」


「(どうしたんですか?)」


「……あんた、あそこに居る女子に今から言うことやって――」


「(え!?出来ないですって……)」


「出来るでしょ」


「(いやいや……)」


「はぁ、しょうがないわね。体、借りるわね」


「(えっ、ちょっ……)」


…………これが、優の体。

細いけど、どこか安心する。今まで、こんなこと思ったこと無いのに…………


「あの……」


「なにか……?」


「ちょっとだけ、良いですか?」


「良いけど……」


◇ ◇ ◇ ◇


「……ちょっと失礼します」


「え……?うっ……」


「うーん…………って、何ですかこれ!?もしかしてさっき言ってた、首にチョップするのやったんですか、七志さん」


「そうよ。あんたの体でやった」


「誰にも見られてないですよね!?」


「当たり前じゃない」


「というか、反応無さそうですけどちゃんと起きますよね?」


「もうすぐ起きるんじゃないかしら?」


「うーん…………ここどこ?」


「あっ、大丈夫ですか……?」


「…………あなたは?」


「あっ、2年の礼阪優です。すみません…………さっきは」


「何のこと――え…………」


「どうかしました?」


――佑香。


「え……七志さん見えるんですか?」


「本当に佑香なの?」


「うん……花、私だよ……」


「佑香……ごめん、本当にごめん……」


「…………」


「え……何かあったんですか?」


この2人って、初めて会ったんじゃないの?


「佑香が倒れたあの時から、ずっと後悔してきた。とんでもないことしちゃったって…………私が、離れなかったら…………」


え?え?七志さんが倒れた?友達とかだったのかな……?

にしても、俺の声は聞こえて無いみたいですね…………


「ううん。花のせいじゃないよ。完璧主義で迷惑をかけてたのは私の方だったから…………」


「そんなことない。私は、佑香からずっとやる気を貰ってた。いつ何時(なんどき)も一生懸命な姿に。…………本当にごめんなさい。身勝手に離れて…………」


「…………お互い様ってことで」


「うん……」


「というか、さっきから痛い(笑)強く握りすぎ」


「だって、だって…………もう、離れない」


「もう…………」


「……!!佑香、こしょばい、やめて(笑)」


「離れるまでやめない(笑)」


何一つ状況が読み込めてないんですけど…………

七志さんが、完璧主義…………これは分かる。

この先輩?が、七志さんの死因と関係あるのか?


「あの…………」


「……どうしたのよ」


「状況が一切飲み込めないんですけど…………」


「「…………」」


「花、言っても良い?」


「うん、佑香が良いんだったら」


「……これまで言ってこなかったけど、私もこの学校の生徒だった」


「そうだったんですか!?」


「そう。で、横に居る北條花は私の親友だった」


「あっ、親友だったんですね」


「それで、とある日から喋ることもなくなって、それから私は突然倒れた」


「もしかして…………」


「それが、私の死因」


「佑香は、真面目で何事にも一生懸命だった。生徒会長にもなってたしね。確か、今の会長、副会長も……」


「私が生徒会長してた時のメンバーね」


「そうそう。で、生徒会の雰囲気を改善するのには成功したけど……」


「花、知ってたんだね。学校全体の雰囲気を改善することは無理だった。倒れたから」


「そんなことが……」


そんなことがあったんだ…………

ん……?じゃあ、俺の部屋の地縛霊になった理由はなんだ?元々、俺と七志さんには接点がないはず…………


「じゃあ、何で俺の部屋の地縛霊何ですか?それだけ聞いてたら、この学校の地縛霊になると思うんですけど…………」


「……っ!!」

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