第11話 葛藤
俺が生徒会に入れるわけないやろ…………というか、こんなところにおる奴をスカウトするってどういうことやねん。もしかして、人手不足やから?でも、そんな噂も聞かんしな……
「…………で、生徒会には入るの?」
「俺なんかが入れるわけ……」
「はぁ、本当に最低ね」
「え……?」
「副会長の喜び具合分からなかったわけ?」
「……確かに、すごくうれしそうでしたけど……入るって言ってないのに」
「でしょ?それだけ期待されているってことよ。それぐらい読み取りなさいよ」
「それでも……」
「はぁ……さっき、顔ぶつけたわよね?それ、許されてると思ってるの?」
「あっ……」
「呪われたくないなら生徒会に入りなさい」
「……それずるくないですか」
「呪うわよ」
「……ごめんなさい」
◇ ◇ ◇ ◇
「やったー!!入ってくれるんだね」
「……無理してないか?」
「あっはい……大丈夫です」
「詳しいことは、また明日の定例会で話そう。他のメンバーもそこで集まるしな。今日のところは帰っていいぞ」
「じゃ、じゃあ失礼します……」
すごい雰囲気やったな……生徒会室が発光してんのかってくらい、まぶしい空間やった……多分、あの2人の先輩のせいやろうけど。
にしても、生徒会か……俺に務まるのかな。いくら庶務とはいえ、生徒会は生徒会やしな。どうしたものか…………
「自分には出来ないって思ってるんでしょ」
「あそこは自分には似つかわしくないですよ……」
「そうやって、卑屈になってたらいつまで経っても成長しないわよ」
「…………」
「いい?せっかくの機会を自分から逃すのは私が許さないからね」
「せっかくの機会を逃す」…………か、確かにあの時から人と関わらなかったのも、逃げなのかもしれない。
先輩達を自分のために利用したくないけど、今ここで逃したら呪われるだろうし、自分が変わるきっかけになればいいな。
「…………分かりました。頑張ってみます」
「……そう。決意できただけ偉いじゃない」
……なんだ、この気持ち。
なんだか心がジーンとして、落ち着くような落ち着かないような…………
なんでだろう、涙が出てきそう。泣く要素なんかないのに。




