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俺が生きる理由は、身の回りのものを全部きれいにして消毒することだけだ!  作者: ニシキ
第1章 この世界をきれいにする俺の仕事が始まる

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滅菌ジェル

あの部屋にいた時、誰も傷つけずにばい菌を全滅させる方法を思いついた。

浄化魔法じゃばい菌は消せないけれど、もし改変したら――?


魔法は想像力だ。

何でも作り出せるけど、実際にやるのはものすごく難しい。

誰もばい菌を見たことがない。そんなものを、いったいどうやって消すつもりだ?


あの虫を見るために、目に魔力を使いすぎた。

あれを見た後は、さすがにトラウマになるくらいだったが……ともかく、あいつらの姿を捉えることができた。

いつも持ち歩いている手帳に、その姿を描き留めてある。


奴らの姿はもう分かっている。

浄化魔法を使い、「消えろ、消えろ。この虫どもを消し去って、病気を防ぐんだ――」と全力で念じた。

とても小さな虫たちに魔力を集中させた。

こんなに小さなものに魔力を届かせるのが、どれだけ難しかったか……。


だが、大成功だった!

虫を消し去ることができた。さて、ここからが一番難しいところだ。

水魔法と変化魔法を使い、どこにでもくっつくのに、気持ち悪くも見た目が悪くもならないように、水をゼリー状にした。


一番難しかったのは、二つの魔法を同時に混ぜ合わせることだった。水をゼリー状にする魔法と、虫を消す魔法だ。

二つの魔法を重ねて、一つにまとめようとした。


まるで、形の違うブロックで何かを組み立てるようだ。

崩れないように、慎重に積み上げていかなくちゃいけない。

だが、二つの魔法を一つにまとめるのは、思っていたよりずっと難しい!


それでうまくいったが、思っていた結果とは違った。

魔力が体の中からあふれ出し、シャツが破れてしまった。

実験の手順を書き留めた。どれだけ魔力を使ったか、何を想像したか、実行中に何と言ったか。


何度か試して……大成功だった!

魔力はほとんどなくなりかけたけど。

今、体がこのジェルに覆われているが、全然目立たない。透明なクリームを塗っているようなものだ……。それを「滅菌ジェル」と名付けた。


「とまあ、こういうわけさ」


腕を組み、得意げに胸を張る。

ユレとコトが、困惑した表情でこちらを見つめている。


「嘘ね」


ユレは相変わらず無表情のまま言い放つ。


「嘘じゃないって!」


「嘘よ。そんな短時間でそんなことができるわけないでしょ」


「早くなんかない、時間がかかりすぎたんだ」


「嘘つき」


言い返そうとした時、執事のダンがやってきた。


「素晴らしいお仕事でしたね、ソエン様」


「あ、ありがと……」


「一つ、お聞きしてもよろしいですか?」


「ああ、いいぜ! なんだ?」


「三日後、ここでパーティーが開かれます。警備を担当する冒険者を探しているのですが、引き受けていただけないでしょうか?もちろん、報酬はしっかりとお支払いします」


「俺にはできないと思う」


「今のランクはどのくらいなんですか?」


「たしか、ランクDだな」


俺は自分の弓を持ってない魔弓士さ。

魔力はそれなりにあるけど、あまり役に立たない。攻撃用の魔法も防御用の魔法も、一切使えないんだからな。


「できるのはエンチャントくらいか……」


顔を上げると、ダンが不思議な笑みを浮かべていた。


「では、もう一つ提案があります。ビリボートお嬢様のために、使用人として働いていただけないでしょうか?」


「使用人? どうしてだ?」


「お嬢様はもうすぐ戻ってきます。お嬢様には、専属の使用人が必要なのです」


「分からないな……」


誰かの世話をする仕事なんて、一度もしたことがない。

少しわくわくするけれど、自分にちゃんとできるかどうかは分からない。


「まずは、試しに働いてみるのはどうでしょう?」


「試しに?」


「二十日間、使用人として働いていただくのです。もちろん、お金もお支払いします。そのあとで、続けるかどうか決めていただければ大丈夫です」


お金か……まあ、今の俺にはお金がない。

お金のためなら、何でもするってくらいだ。


「もう少し教えてくれないか? 給料や生活はどうなるんだ?」


「もちろんです。住む部屋と食事、それに毎月のお給料をお支払いします」


「休みはあるのか!?」


「それを決めるのは、まだ早いですよ、ソエン様」


「それなら……よし、引き受けよう」







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