表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/38

その3


シシカバの胸に去来する、絶望と怒り

「貴様ーーーーーーーーーー!!!!」


着地するドネルケバを睨め付ける


その肉体は、オグナの力を取り入れて

ふた回り程大きくなっている


ドネルケバが、手にした力を試す様に

フッと前足を払う、キラリと一閃!


地面に深い亀裂が走り、衝撃がシシカバを襲う


グルルと喉を鳴らす心の無い獣


間髪いれずに、難を逃れたシシカバに向かい

バガッと口を開く!


解き放たれた破壊の咆哮がシシカバを飲み込む



再び訪れた、静寂


まるで、先程まで何も無かったかの様に

ドネルケバはヒタヒタと足を踏み出す。


ー オグナさん あなたの力をお借りします ー


ドネルケバの後方から立ち昇る!巨大な闘気

光の中から現れる、明王の姿!!


怒髪天を突くかの如く、

逆立つライムグリーンの頭髪!

膨れ上がる筋肉!!盛り上がる力こぶ!!!

発達した四つ腕は それぞれが、竜の尾の様に太い!

巨木の首筋!!

そびえ立つ、広背筋!


この世の筋肉!

それを一点に集約した様な猛き姿!

沸騰した血液に!筋肉が喜び勇む!


まるで【益荒雄(マスラオ)】!その姿!!


擬似・益荒男と言うべき身体変化は

シシカバの持つ種族的特徴に由来する


すぐさま迫り来るドネルケバの右前足の猛攻を

いとも容易くシシカバは受け止める


すると、ドドドドン!と打ち込まれる

幾百の乱打!!


ドネルケバの巨体が宙に浮きあがると

ぐるりと身体を回転させ突き刺さるシシカバの回し蹴り


吹っ飛ばされるドネルケバ!

そこに続けて無数の火の玉が飛んでいく!


炎魔法(ファイヤマジック):焔乱舞(フレイムダンス)


着弾時の閃光がまだ、光を放つ中

シシカバの拳が振り下ろされる

2つに別れた左腕を巨大な一本にまとめ上げ

炸裂するハンマーパンチ


バコン!!!!!

と強烈な打撃音とともに、地面にめり込むドネルケバの顔!


横たわりながら、体毛を針の様にしてシシカバへと伸ばすが、シシカバは再び4本になったそれぞれ腕を、刃状に変形させ、それらを全て斬り払う!


空中で深く呼吸を整えるシシカバに魔力が集中する

四つの拳それぞれに炎がともり


「炎魔法:豪炎大瀑布(フレイムカスケード


掛け声とともに放たれる火柱!

空間させえ焦げる様な強烈な熱気


真っ黒な消し炭状態で意気消沈のドネルケバ

その目の前に降り立つシシカバ


ドカン!と閃光!

首だけを起こし、魔力を放つドネルケバ

弱った体でも充分するぎる破壊力の魔力の光線


しかし、その光の中から歩み出る人影


「あなたに始めて抱き抱えてもらった時はこの姿でしたね」


歩み出したシシカバの姿は既に明王の様な人型ではなく

ライムグリーンの毛並みの美しい

獣の姿に変わっている


「お休み…」


シシカバの胸がぐぐぐと膨らむと

ドネルケバが、魔力砲を放つ様に開かれた口に

魔力の光が漏れる


ー 生き延びろよ ー


ふと、脳裏に微かな記憶が過ぎる


父さん…


思ったのも束の間

ドスドスドス!と体を貫くドネルケバの体毛!


「しまっ」


ギュンと奪い取られるシシカバの生命力(エナジー)

途端にミイラの様に細くなったシシカバの体


すでに力無い体からドネルケバの鋭い体毛が引き抜かれると

シシカバの体は、まるで紙切れが落ちる様に

音も無く地面に倒れ込んだ


さらに力を増した獣が1つ遠吠えをあげる


……

…………



ー ドクンッ! ー



ー ドクンッッ!ー


…あれ?


ー ドクンッッッ!ー


………オレ…寝てるのか…


ー ドクンッッッッ! ー


…胸が…


ー ドクンッッッッッ!ー


…熱い…


ードックン!ッッッツツ!!!!!ー


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ