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悪役令嬢、断罪への手引き  作者: 翠雨
第一章 王立学園生活の始まり
14/19

閉話 編入生は規格外

やってしまった……………………

まさかの閉話、しかも名前も出ないキャラ視点で一話に収められなかった……


誠に申し訳有りません。本当に亀進行で済みません。


観閲ありがとうございます。


side とある男子生徒


突然だけど、我がパレスエルテ王国の王立学園の制服は凄い。


まず、デザイン。

SABCDEのクラスによって色が違うが、デザイン自体は同じだ。

Sクラス濃紺、Aクラスはダークブラウン、Bクラスは鳶色、Cクラスは水色、Dクラスは橙、Eクラスは黄色を基調として作られている。


女子制服は上質なレースをたっぷりと使用したパニエに太股の半ばまでの丈のチェック柄スカート。

そのスカートには革のサスペンダーとガーターベルトがつけられ、膝上丈のハイソックスと繋がっている。

ガーターベルトとサスペンダー、ハイソックスにもクラスによる規則があり、Sクラスは黒革のサスペンダーとガーターベルト、濃紺のハイソックスを許されるが、残りのクラスは漏れなくキャメル色の革に白のハイソックスだ。

生徒の中にはガーターベルトに短剣などを仕込む者も居る。

サスペンダーと白いシャツとの対比で制服が短いスカートを取り入れるなど大胆なデザインであるものの上品な美しさがある。

ブレザーは、Sクラスにのみ刺繍が許されており、Sクラスの生徒がそれぞれ思い思いの刺繍を施す。

リボンとネクタイは生徒自身が選べる。


男子制服は全体的に細身なデザインで、背や手足の長さを強調し、スラリとした印象を持たせることができる。

男子はネクタイ以外を選ぶことが出来ない。


そして、生地。

隣国と接していることから外国の技術も組み込まれた美しい生地で有名なイハル子爵家領の最上級の布地を使っており、遠目に見ても光沢が美しい。


と、長々と語っちゃったけど、俺がこの王立学園の制服にこんなに情熱を向けている事には理由がある。


俺の家は仕立屋兼布地屋な?だ。

将来家を継ぐためにもこんなに良い布地を豪勢に使った制服を身につけて、今後の役にたてたかった。というか、着たかった。

その為に超高倍率の入学試験を勝ち上がり、この学園に入ったんだ。勉強も、苦手なのに俺、めっちゃ頑張った。

そんなんだから、入れたは入れたもののクラスはE。


学園に入って感じたことは、今年の代は王太子殿下や公爵令嬢に憧れて入ってきた生徒が多いという事だった。


俺は制服だけが学園に入った目的だったから、制服を身につけられた時点で満足だったけど、Sクラスの生徒に憧れた生徒はそうじゃない。


自分の憧れと少しでも近づくためにSクラスを目指す。


そんなわけで、今日行われる編入生挨拶には皆複雑な思いがあるようで、クラスメイトの愚痴を聞かされた事も結構な数ある。


殆どの一年生の思いは一つだろう。


Sクラスに入る編入生が半端な能力の奴だったら追い出してやる。

そして、その余った席に自分が…………


と。


そんな、一触即発状態の肌を焦がす熱気に、俺は正直引いていた。


あぁ、どうか流血沙汰にはして欲しくないな。


切実な願いだった。


そんな、色々な目線を受け、ホールの壇上に登場したのは、編入生の二人だった。


片方は、高身長で程よく筋肉のついた体型、爽やかな顔立ちをしていて、腰に二本の剣を差している。

目を引くのが燃えるような紅髪に意思の強そうな黄金の瞳。

特に黄金の瞳は、金の瞳が珍しくないこの国でも珍しい程に綺麗だった。

驚いたのは彼が平民ってことだ。彼は下手な貴族の令息にも勝るその容姿で平民らしい。

そして、何より重要なのが制服だ。彼にはまだ刺繍の施されていない濃紺の細身な制服を見事に着こなしていた。


その隣には、目を疑うような美少年が居た。

身長はあまり高くないものの、手足が長く、背筋が伸びた立ち姿は美しかった。

髪は純銀から始まり、途中から漆黒の魔力に染まる。髪が魔力に染まっても純粋にその色に染まりきる事は珍しい中で、彼の魔力はとても多いのか毛先は見事な漆黒に染まっている。

瞳は赤みがかった銀で、珍しい色彩を髪と瞳、どちらにも備えている、生粋の貴族という感じだった。

顔立ちも一見女の子と間違えそうなくらい繊細で、壊れ物のようだった。

そして、一番重要な制服。

彼にはもの凄く似合っていた。彼の怜悧な美貌に濃紺はとても合っていて伸びた背筋と共に服のモデルをして貰いたいくらいだった。


さっきの異様な雰囲気が少し緩まったみたいだ。

編入生の二人が、少なくとも容姿はSクラスに見合う事がわかったからだろうか。


学園長が二人を紹介した。

そして、紅い髪をした編入生が話し始める。


「レアン・ディディアンだ。編入試験では武術を選択した。

この学園には強い奴と戦うために来ている。武術の腕に自信がある奴、是非俺と戦ってくれ」


紅い髪の、レアン・ディディアンという名前らしい彼は、爽やかな雰囲気に反して結構凄い事を言った。


「得物は剣で、二本ほど扱っている。

見ていてくれ」


取り出された剣は太めのどちらかというと大剣に近い形のもので、これを同時に二本振り回すのはなかなかの重労働だと思う。


彼はその片方の剣を抜くと構えた。


すると不意に学園長が魔力を練り上げ始める。


ええ! 何してるんだよ学園長。あんた、魔法が上手い訳じゃないのにその魔力量で魔法を放ったりしたら大惨事じゃないか。


俺は焦った。だが所詮、俺はEクラスの人間で武術の試験で入ってきた身だ。

此処にいる全員を保護する事なんて出来ないし、学園長の莫大な魔力任せの魔法を受けて、倒れない自信なんてない。


俺は知っている中で一番防御力の高い風属性魔法を使い、静かに衝撃に備えたのだった。

観閲ありがとうございました。

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