暁
朝日が染みるぜ
夜明けとともに呪われた魔物の魂は棺に帰る・・・・はず?
「おい、朝から化粧してないで寝なくていいのかよ。エロ吸血鬼!」
「大丈夫よ。おかげさまで日中も歩けるようになったのよ。あんたこそ何言ってるのよカイトJr。少しは疲れて弱ったふりぐらいしなさいよ。攻めがいがないわね。」
精霊神の2人はペントハウスのサンテラスから戻ってきた。
「朝から何を騒いでるのかお前らは。地球の朝日は素晴らしいなますます精気がみなぎるぞ。満ち溢れたこの気で精霊でも産もうかな。お前も産めるんじゃないのかイースよ。」
カイトJrは何を勘違いしたのかいきなり土下座した。
「昨日は失礼なことをしました。精霊神様。こんな私でいいんですか?いきなり精霊神子供の父になるなんて。」
イースはカイトJrが勘違いしているのを見て笑いをこらえてた。それを横目にうなづいているソフィアがいる。イースは必至で笑いをこらえながらカイトJrを諭した。
「プププ・・・ウ・ウン・・カイトJr。地球の人間の男は素っ裸で異世界の女たちの前で踊りを見せるだけで子供を宿すことができるのか。それは・・・プププ・・お前の能力か・・・すごいな・・・フフフ・・・だめだ・笑いがこぼれる・・・そうか、ネイキッドポールダンスがそうなのだな。・・・」
カイトJrはハッと気が付き、一気に酒が抜けたのを感じた。
「あのー・・・精霊を産むってどういうことですか・・・」
ソフィアは朝日に手をかざしながら恵みに感謝しながら答えた。
「われら精霊神は神聖なエネルギーの塊といってもいい存在なのだ。昨夜の満月の光で魔力も満ち溢れ、朝日に光で生命力もみなぎり、昨夜の皆の喜びにあふれた活気で新たな精霊を誕生させるだけの力があるのじゃよ。ある意味生まなくてもいいんじゃがな。」
「エロボケッスーパーモデル20人もある意味役に立ったんですね。まさか、どんどんモデルが増えるとは思いませんでしたよ。」
イースはあきれたようにカイトJrに言った。
「満月の力でサキュバスと吸血鬼の力が増幅して集まったのかもしれないが、人間の男のネイキッドセクシーダンスは精霊神を呼び出す巫女の舞よりいかしてたぞ。それにしても、我の頬に腰を振り打つのには我の心もさすが震えたぞ。今度は2人きりのとき頼むぞ。カイトJr。」
「すいません。お酒を飲みすぎてまして少し記憶があいまいなので・・・イースさん・・巫女さんって異世界にいるんですか?」
「いるも何も、我らに用件があれば巫女が伝えてくれるぞ。エルフ一族にもいるしな。我が乗り移っていたミーユも、もとは巫女だったみたいだがな。ハッ!!!!ソフィア姫様!!もしかして!!!」
精霊神イース将軍はソフィア姫と顔を見合わせた。
「我ら精霊神の軍隊を呼び出したのはあのエルフの巫女かもしれませんぞ。」
ソフィアは納得のいった感じで言い放った。
「ファム姫の姉、エルフ第一姫のメアリー姫ね。でも、別の異世界に嫁いだ筈よね。ハァッ!!!呼び出された別次元の異世界にいるわよ!!メアリー姫~。やってくれたわ。」
カイトJrは話が見えそうで見えないため、恐る恐る話に割り込むのであった。
「あのー。もしかして、メアリー姫って、ファムとミーユ姫のお姉さんですか?」
イースは苦々しい顔で答えた。
「ファムもミーユも精霊神をあがめるような存在って言ってたでしょ。エルフは精霊の力を扱えるのよ。それもそのはず、精霊が森に妖精を生ませ、妖精と精霊の力で進化したのがエルフなのよ。最近はメアリー姫が巫女をしてたので精霊神と親交と信仰があったのよ。」
カイトJrはワクワクしながら聞いた。
「エルフの巫女っていうのは精霊神と話しを気軽にできるんですか。」
口を挟むようにソフィアも大げさに話し出した。
「ハイエルフになってたのよ。メアリー姫は!妖精視とか精霊眼って言葉を聞いたことがあるかな。通常は精霊や妖精は見れないんだぞ。見ると死んでしまうとも言われてるぞ。それだけ魔力や精神力を使うんじゃよ。しかし、ハイエルフの巫女ともなれば桁違いの魔力と精神力を持ってるからな。精霊神にお告げを聞くこともできるのだぞ。」
カイトJrはビビりながら聞いた。
「ちなみに、精霊神を見ている俺は死ぬんですか。」
イースは笑いが止まらなくなった。
「カイトJr。ビビってる。ハハハ。安心しろ。だから昨日はアバターBODYを着ていたが、エルフがいたもので乗り移ってたんじゃぞ。しかし、満月の光と朝日はすごいな。周りに負担かけることなく、我らの姿を見れる力を出させさせるぞ。」
そのとき、携帯電話が鳴った。携帯の画面を見るとフィルから連絡だった。
「おはようフィル。どうしたんだよ。こんな朝っぱらから電話なんて!」
カイトJrは朝電話がかかってくると不機嫌になる。せっかくの朝の楽しみを奪われる気がしてしょうがなかった。
「どうしたもあるかいカイトJr.国賓扱いのエルフのお姫様2名が夜遊びしてたらフィクサーニックが直接行きそうなぐらいまでカンカンだぞ。ご愁傷さま。」
「やばいなそれ。何かいい情報ないのかフィル。頼むよ。」
「頼むじゃないよ。精霊神様たちもいるのか。」
「いるよ。すぐに俺がそっちに行くから、プッ!」
次の瞬間、ペントハウスの屋上ガーデンプール上空に魔法陣が現れ光った。次の瞬間、黒いスーツのフィルが現れた。
「バシャン!!」
かっこつけたわりにプールに落ちた。
しかし、フィルは濡れてない。濡れてないというより、プールの水がフィルを避けるように水の壁が周りにできた。モーゼの十戒のようにゆっくりとフィルがペントハウスに入ってきた。
「おいおい、カイトJr。昨日は何があったのか。みんな疲れ果てて裸で寝てるじゃないか。元気なのは、吸血鬼のリースとこちらのきれいなお嬢さまだけって。伝説を作ろうとしたのかよ。」
リースは入れたてのコーヒーをもってフィルに近寄った。
「おはようございます。フィルのおじ様。ウフ。今日は朝に私に会いに来てくれるなんて珍しい。最近はお父様が会いに来ないって残念がっていましたよ。この浮気者ってね。」
カイトJrはフィルがそっち側の人と確信を持ってしまった。
フィルはリースの頭をなでて、サイフからお金を渡しながら早く寝たほうが美容のためだよと言っていた。
リースは大きい声でフィルだーい好きっと言った。言わせた?のかな。
リースはお風呂に入ってきまーす。と叫んで、席を外した。
フィルは大きくお辞儀をした。
「精霊神様方ですね。お初にお目にかかります。地球連合国家、知的生命探査外交部渉外担当官フィルと申します。お見知りおきを。」
ソフィア姫とイース将軍も軽く会釈をした。
カイトJrは床にゲロまみれになっている、エルフの2人のお姫様を解放しながら起こした。
「このドリンクを飲んでください。目覚めすっきり。気分絶好調!元気ハツラツ!になりますよ!」
といって、例の人狼用の栄養ドリンクを飲ました。
さすがに目が覚めたのか2人のエルフの姫が起きたが様子がおかしかった。
「おはようございます。昨日はお見苦しい姿を見せまして申し訳ありません。でもカイトJrの姿はなかなかでしたよ。ハゥ。アァッ!ちょっと服も汚れているのでシャワー浴びてきます。」
「お姉さまなんてことを言うの。昨日の事を思い出しちゃったじゃない。ウゥゥゥ。私もシャワーに!!行ってきます。」
カイトJrは外を見ながら腰を叩くのであった。
「少し、効きすぎるよなこの栄養ドリンク。俺は今日飲むのやめよう。」
よくドリンクを見ると人狼用ではなく、サキュバス用だったことにカイトJrは気付いて胸をなでおろした。
フィルの目が少し光っていたのを見過ごさなかった。
「疲れてるんだったらカイトJrも飲んだほうがいいよ。肩でも揉んであげようか。」
カイトJrは後ずさりしながら
「それより、精霊神様と話したんだけど、エルフの第一姫の情報ほしいんだけど。何か知らないかなフィル。」
「ファム姫とミーユ姫に聞けば済むだろカイトJr。それより面白い情報があるんだけど、精霊神様にも関係あるかもしれないんだが少し、精霊神様と話をさせてもらえないか。」
「そうだね。第一姫の件は彼女たちがシャワーを浴びてでてきたらきくよ。精霊神様に聞きたい話って俺もいてもいいのかい。」
フィルは20人近くのスーパーモデルが裸同然で寝ているこの部屋で話をするのはまずいと再確認したようで、精霊神に場所を移動してもいいか尋ねた。しかし、エルフに乗り移る必要があるというと、アバターBODYをカバンから取り出した。
「ほー地球にも、冒険者のカバンがあるのか?でも珍しい形じゃの~。」
イース将軍は地球のセンスと技術に驚いた。
少し照れるようにフィルは答えた。
「いやーたまたま、知り合いのドワーフ族が地球にいましてね。友好の証に作ってくれるっていうので、あるブランドに似せたビシネスバックタイプの冒険者バックを作ってもらったんですよ。おかげで、いつでもお泊り可能なんで助かってますよ。」
なんとなくフィルのゆるい人柄が感じ取れた精霊神はアバターBODYを装着するのであった。
フィルは精霊神とカイトJrに出発を促した。
「フィル、ファムとミーユ姫は連れてかなくていいのかよ。」
「大丈夫だよ。もう少し地球で異文化交流したそうだからね。二人はね。フフフ。それにしても、ミーユ姫は地球にきてすごくきれいになったみたいだなカイトJr.資料と違うからびっくりしたよ。だから、もっときれいになったりしてね。カイトJr。」
「もーわかったよ。フィル!ソフィア様もイース将軍も準備はよろしいですか。魔法陣で転移しますから。場所は任せてください。カイトJrに!」
フィルは交渉ごとについてのカイトJrについて絶対の信頼があるので、話のできる場所の指定は任せても安心だった。
魔法陣が光り、4名は転移した。
魔法陣がある場所の上に現れ、4名の姿を現す。
そこは、真夜中のある高原の塩湖のど真ん中だった。
精霊神たちはあまりにも夜空と塩湖地表に移る空と陸の鏡面世界の美しさで言葉が出なかった。
カイトJrはフィルに声をかけた。
「デートじゃないからな。フィル。椅子とテーブルはないか。」
「後ろを見た前カイトJr。すでに用意したよ。ちなみにグランドピアノも出そうか。こんなきれいな月夜の夜に君が引くピアノの音色を聴きたくなってしまったよ。」
少しカイトJrは寒気がした。
「フィル。なんで俺がピアノを弾けるって知ってるんだい。よそうこの話は・・・」
フィルは冷蔵庫を出し、飲み物と食べ物もあると伝えた。
「精霊神は食べるのかね?」
精霊神の方を見ると、アバターBODYを脱ぎ捨てて、夜空をうたいながら飛び回っていた。
カイトJrはテーブルの前の椅子に座り、精霊神を眺めていた。
フィルは暖かい毛布をカイトJrの肩にかけて話だした。
「宇宙探索に出かけたケントの偽物を確保した。それが、どうやら精霊神につながる可能性があるんだよ。カイトJr。」
「フィル!偽物って何者だ。」
「神造魔神という、地球でいうところの、神とあがめられた者たちだ。精霊神に聞けば何かわかると思ってな。」
「神とあがめられた神造魔神ってもしかして、例のテロリストが復活させようとしたダンジョンコアとダンジョンマスター見たいな奴らのことか?すぐに精霊神たちに聞いてみよう。」
大気に満ち溢れた満月の光を余すところ取り込んでいる精霊神に声をかけて用意した席についてもらった。
「精霊神様、一段と輝きが増してますね。私はあなたの奴隷になりそうです。ハァ。いかんいかん。お聞きしたい事がありまして・・・神造魔神を知ってますでしょうか?」
ソフィアは満月を見ていたが神造魔神の名を聞いた瞬間、精霊神を取り囲むようなオーラを発した。
「古代地球にもいた神のことだ。あいつらが竜人族の本当の敵かもな。」
カイトJrは精霊神に畏怖を感じてしまった。おっかなびっくり聞いた
「あの~竜人族の本当の敵ってどういうことですか。」
イースはゆっくりと話し始めた。
「巨神が己に似せて造りし、知的生命兵器だよ。自らも神と呼ぶエゴイストだ。神といっても欲望の塊で、いろんなところで殺戮や残虐非道な行為をしたり、奴隷として人を家畜にし、人々に子供を産ませたり、挙句に同族同志で争ったりした神と名乗るのもおこがましい奴らじゃよ。あいつ等を作った巨神の星が爆発したせいで、隕石が地球に落ち、恐竜が滅んだんだぞ。」
「精霊神様!巨神について教えてください。」
「ある星で神造魔神を利用した巨神同士の戦争。進化した巨神たちは大量殺戮兵器を同時に開発したんじゃ。そして、神造魔神と巨神の戦争が始まった。この頃から巨神たちは軍事に関する技術力が衰退して平和が訪れた。しかし、この頃、巨神が神造魔神に乱暴し過ぎたせいで、神造魔神が巨神に、神造魔神を巨神と同等の地位を与える事を要求し始めた。そして、後に、一部の巨神と神造魔神の兵器により、巨神たちは滅んだ・・・というか、大地に帰ったというべきか・・・巨神の成れの果てのジャイアントシードが隕石と神造魔神ともに、宇宙全体に散らばってしまった。そして、一つがこの地球に落ち、恐竜を絶滅させた。数万年数億年の時間をかけ神造魔神の支配下で人類進化して文明を築いた。しかし、古代文明と神造魔神は竜人族に滅ぼされた。巨神の造りし神造魔神は魔精霊の一部となってしまった。そして、巻き込まれた精霊は英霊となって神格化して精霊神になったものもいたが・・・残ったのは古代神話ぐらいかもしれない・・」
カイトJrは目を丸くして驚いた。
「巨神って、人間みたいなものなのか?」
ソフィアはカイトを抱きしめるように包み込んだ。
「この地球にも巨神はいるのよ。惑星は生きてるのよ。絶えずマグマが血液のように動いているのよ。意思を持って歩行もでき活動できる惑星だとおもって。それが、一つの星に異常繁殖し高度な文明を築いたのよ。そして、進化の果てに自らが作った神造魔神に滅ぼされた。そして、神造魔神はジャイアントシードと言われるダンジョンの種を宇宙にばらまいた。なぜなら、争いあった期間が長かったため、神造魔人は高度な科学技術が失い始めたのよ。最後の力で惑星を破壊することにより、生き延びたのよ。でも、巨神は生きている惑星ならどこにもいるのよ。」
「この地球にもいたのか。」
「いたかもしれないが、ジャイアントシードは巨神の体や栄養になるものを糧にするのよ。例えば、ダンジョンがいくつもできると、地震や噴火しなくなるの。そして、栄養を取ったダンジョンは形を変え拠点兵器になったり、移動したり、空中飛行したりするの。そして・・・魔造巨神にもなったりもするの・・・恐ろしい。でも、ダンジョンコアがなかったら成長もしないけどね。」
「ダンジョンコアは分かったけど、ダンジョンマスターって何?もしかして、ダンジョンコアの護衛?」
「そんなところよ。でも、地域を治め、自らダンジョンマスター神格化することでいろいろな活動ができるのよ。例えば、人間をダンジョンの餌にしてダンジョンの成長を早めたりね。」
「だから、魔精霊になったりされたのか・・・精霊神にとってはとばっちりも甚だしいね。」
「でも。神造魔神がいたなんて竜人族が聞いたら戦争になるわよ。だって、やっつら竜人族の森に結構手を出しているからね。滅んだと思ってたわ。」
フィルは事情が呑み込めたようで話に入ってきた。
「実はわれらが捉えたのは別次元からきた、神造魔人なんで、もしかしたら生き残ってたということかもしれません。」
「そうよね、一時期、竜人はダンジョンコアハンターしていたから、われら精霊神もダンジョンマスターキラーとして転生者に力を与えてましたわ。」
カイトJrは思い出したようにエルフの第一姫のことを思い出した。
「もしかしたら、別次元の神造魔神とハイエルフの巫女姫がつながってるってことですか?」
精霊神とフィルが大きくうなずいた。
ぼちぼち更新します。




