ナイトフィーバー
男性のストリップってあり?
3人はスポットライトを浴びながら、周りの様子を見まわした。同じように、周囲にいた男女もこちらをちらちら見ていた。汗がほとばしり、青春を謳歌するような雄叫びに似た、激しく体を震わせる。周囲の注目を浴びる、2人の精霊神とエスコートするカイトJr。今日のキングと言わんばかりの視線をあたりかまわずダンスフロアにウインクする。間違って男もうっとりしてしまうほどだ。
それを横眼に2人の精霊神はクイーンになるべく、妖艶でいやらしく腰を動かしながら腕をカイトJrに絡ませる。まるで、カイトJrがポールとなり、2人が争うかのように1本ポールでポールダンスをおどっているようだ。見ている女たちは、何か奥から熱い物があふれるようにとろけだし、熱い吐息もこぼれ出す。
そんな中、音楽を止めてしまうほどの冷たい空気がまわりを包んだ。熱い3人以外の息が凍るほどの衝撃を与えるかのように、ダンスフロアにいた、全員がダンスフロア天井を見つめた。天井から一斉にカラフルな雪が舞い始めた。
ダンスフロアにいたペアを互いに「寒くない?」なんてささやきながら体を寄り添い始め、ミラーボールの光とカラースノー効果でロマンチックな雰囲気に包まれた。そして、ナンパ目的の男と女も自然と手を引きながらお酒を飲みにフロアを去った。
キング&クイーンズもVIPルームに戻ろうとしたとき、カイトJrを引き留めようとする者たちがいた。
「カイトJr!今日も来てたの。来たなら、声ぐらいかけてよ。こちらの女性たちは知り合い。」
案の定、オーナーの娘率いるモデル軍団であった。今日も綺麗モデルが集まって・・・なんてカイトJrは思ったが、ふと一人いないと思い声をかけた。
「あれ、ルナはいないの?リース。」
「今日は満月よ。こんな人が多いいところで人狼が出たら何人か死んじゃうわ。」
「ルナは人を殺しちゃうの?」
「冗談よ。最近ちょっと物騒で人狼の悪い噂も出てるから・・・気にしないでカイトJr。ルナは私の家で愛欲の監禁中よ。」
「愛欲の監禁中とはどんな素敵な言葉・・・違う違う。そうじゃなくて、地球連合国家から薬とか出てるから監禁しなくても大丈夫だろ。よっぽどまずい事態なのか?リース。」
「大丈夫よ。お父様が地球連合国家に解決を頼んだからね。それより、そっちのいかしたお姉様方を私に紹介してくれない。」
「お前はそっちだったよな。忘れてた。紹介するけど無礼がないように。」
「カイトJrにとって大切な方なのね。なんなら、特別な席を設けましょうか。」
「ありがとうリース。こちらこそ、君たちにも紹介させてもらいたいよ。」
カイトJR達ははリース達の後をついて、最上階のペントハウスについた。
「どう、ここは月が綺麗でしょ。裸でみんなでプールに入んない。ジャクジーもあるわよ。」
ペントハウスのオープンガーデンに出ると、2人の精霊神は月の光を浴びた。するとすぐに体が光りはじめた。
「カイトJr。何とあの衛星からの光は私たちの力を増幅させるようだ。」
「お月さまの光が気に入りましたか?」
「素晴らしい夜だ。イースよ。一時、我は体を解放するぞ。お前も解放しろ。」
2人の精霊神はエルフの体から出て、実体を現した。
「なんということじゃ、力があふれるようだ。このような力を得るのは初めてじゃ。」
「ソフィア様、魔力もあふれてきます。この光は浄化するだけではありません。」
エルフは精霊神にのっとられていた体が解放されたため意識を取り戻し始めた。
「ファムよ。なにがあったのじゃ。精霊神が現れた事までは覚えているのだが・・・」
「おねー様、ミーユおねー様、大変です。大変です。」
「ファム、質問してるのはわらわじゃぞ。なにが大変だというのじゃ。」
「か・か・か・鏡を見てください。お姿が・・・」
心配そうにエルフのミーユ第二姫は鏡を探したが見つからず、プールに月明かりに映る水面を覗き込んだ。
「あーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
「ミーユお姉さまがやせてしまった。・・・・・悔しいほどきれいになってる。私以上に若返っている!!」
「こ・こ・こ・これが私!!!すごい!すごい!すごい!」
「でも、ショウはがっかりするな。絶対。間違いないな。ミーユお姉さま。もしかしたら、一番上のお姉様より美しくなられたのではないですか。」
「そういう、ファムちゃんも少し妖艶な大人の雰囲気がかもしだされてるわよ。私が男だったら間違えなくほとかないわ。」
「大丈夫。私には決めた人がいるんだから。そういえばカイトJrはどこかしら?カイトJr!カイトJr!」
騒いでいる2人のエルフの前に精霊神が目の前に来た。
「何を騒いでおるエルフたちよ。先ほどは体を借りていたぞ。すまないが、また後でまた体を借りるからな。」
「精霊神様・・・あの・・・私たちの体はどうなっちゃたんですか?お姉さまは姿も見違えるようにきれいになってしまったんですが?」
「精霊神の影響じゃ気にするな。そういえば、お前はカイトJrが好きみたいだな。カイトJrの好みになってるぞ。」
「なんでそんなことまで・・・心をのぞいたんですか?精霊神様。」
「ソフィア様、わたくしが説明します。」
イース将軍は動揺しているファムとミーユを見かねて間に入った。
「エルフよ。お前たちが望んだ事やコンプレックスを解消したりしたのは、お前たちの魂の影響もあるのだぞ。精霊神の力はエルフの体に影響したんじゃ。」
「そうかも、いつも、痩せたい!若返りたい!モテたい!綺麗になりたいって思ったいた。」
「私も、もっとカイトJrが私の方を見てくれるように望んでいたの。ありがとう精霊神様。」
「ファムよ。人を愛す気持ちを初めて味わったぞ。当分の間、わらわはお前の体を使わせてもらうぞ!」
「いけませぬ。ソフィア様。ハザマの民たちが心配します。」
「イースよ。わらわはお主の妹ジェーンとともに、地球で魂の重合反応結合からもとに戻すために尽力を尽くしてると伝えてくれ。」
心の中で、絶対遊ぶ気マンマンだなと感じたイースだが、妹の心配もあり納得せざる得なかった。
「それより、さっきまで、一緒にいたカイトJrはどこにいるのか知らんか?目を話した隙に。」
耳をすますと、ペントハウスの方からからいやらしい声が聞こえてきた。
「そんなにきつく縛らないで!」
「私も縛りなさいよ。」
「くいこみすぎ~でも気持ちいいかも。」
「そんな、目で見ないでよ。でも、すこしならいいよ。」
エルフは耳が特別いいわけではないが、ミーユは目が真っ赤になっていた。それとは裏腹にファムは拳を握り方で息をした。精霊神を興味を持ったようでペントハウスの窓からのぞき始めようとした。
「お前たちに精霊神を紹介するけど、能力を使うなよ。本当に失礼がないようにな!」
カイトJrはサキュバスと吸血鬼の目にサングラスをかけさせ、椅子に体を縛り付けていた。ファムが駆けつけてカイトJrに状況を説明を求めた。
「カイトJr、若い女の子を縛りあげて何しようとするの?」
「このモデルたちの一部は男に興味ないんだよファム。つまり女性が好きなんで、君たちのために襲われないようにしてたんだよ。それより、ファムもとに戻ったんだね?精霊神さまは?」
「精霊神は外にいるよ。月の光が気に入ったみたいでね。それより話そらさないでよ。」
「悪かったよ。一部に襲われる気がしたじゃら縛りました。」
「へーー。襲ったんじゃなく。襲われたことがあるんだ。」
「精霊神様がいる前で、修羅場を起こして、エルフはいいのかな?まずくないのかファム。」
「でも・・・縛るのはやりすぎよ。ほどいてちょうだい。」
「わかった。わかった。でも何があっても知らないぞ。」
カイトJrはしぶしぶモデルたちを解放し始めた。モデルたちは、真夜中にかけさせられたサングラスをとった。
「縛ったままでもよかったのにね。残念。でも夜はこ・れ・か・らだぞ!」
モデルたちはたちエッチなサキュバスや吸血鬼はエルフの王女たちに魅了をかけた。
しかし、カイトJrは2人の色魔の頭にげんこつをした。
「あわてすぎ!ムードぐらいつくれや。ボケ!がっつくなモテない女じゃあるまいし。話ぐらいしろ。」
「はーい。でも・・・二人ともとてもきれいなの。嫉妬しちゃう。」
「そんなことあるかもしれんが、お前らも相当イカした女だぞ。こっちががっつきたくなるぐらいにな!」
「もーカイトJrったら。わかったわよ。みんなで夜を楽しみましょ。」
精霊神は月の光とともに、愛欲のエネルギーも吸収しているかの如く精力もみなぎってきた模様で、精霊神もすでに真っ裸で逆に他のモデルの女の子にちょっかいを出していた。
「あんたたちも同類かよ!!」
あきらめた、カイトJrは備え付けられた冷蔵庫から栄養ドリンクを飲み始めていた。少し味が変わっているのに気がついた。腕で口を拭くと、袖口には真っ赤になっていた。
「カイトJr、それって人狼用のドリンク剤だからね。今日は眠れないよ。もしかしたら、一週間ぐらい寝れないかもね。頑張って消費してね。」
嬉しそうに肩をたたくリースと抱き付いているフェムがいた。それを聞いた精霊神がカイトJrのもとにきた。
「地球というこの星は不思議な力で満ちているなカイトJr。でも、良い氣と悪い氣も混在しているぞ。」
「この空間には悪い氣はありませんよ。でも少し、エッチな力が満ちてますけどね。」
「嫌々、そうではない人狼の悪い氣が満ちてきてるぞ。もう少ししたら人狼どもが、このビル全体を襲うぞ。」
「どういうことですか精霊神さま。」
「月の光で我の魔力も高まったんで、モデルたちの魂に触れてみたんじゃ。」
「抱き付いてキスしてたんじゃないんですか。」
「しなくてもよかったんだが。興味があってな。それはどうでもよいが、人狼が襲うのは間違いないぞ。」
「モデルたちの中でそんな情報が得られたんですね。知り合いがいたのか。」
「知り合いがいたというより、彼女たちの能力を借りることができるんでな。耳を澄ませただけじゃが。」
「満月の夜の人狼・・・まずくないですか。早く逃げましょ。」
「いやまて・・・・・・大丈夫そうだぞカイトJr。どういうわけか、我ら精霊神を捕まえたSKIES-ANGELが始末してくれたみたいだ。」
「もしかしたら、こんな時間だから機嫌悪かったのかもしれませんね。人狼たちも気の毒に・・・触れずにいましょう精霊神様。まさか、もしかして精霊神さま、脅かしただけですか。」
「良いではないか。月の光が我に力を与える。我れらの先祖も地球を気に入っただろう。異世界の民が集まるのはこのせいかもしれないな。」
「精霊神様もこの地球が気に入ってくれましたか。竜人族の祖先を気に入ってたのかもしれませんね。」
「そうだな。カイトJr。我らとしても竜人族に誤解を解かねばならぬ。どうやって誤解を解く方法があれば良いのだが。」
「いっそ、精霊神のお力で、竜人族がほしがる環境でも与えれば譲歩してくれるかもしれませんね。」
「なるほど、奴らは、高度な文明をもって発展した民だからな。狩りを趣味としてるならば、狩場の環境を整えるのもありかな。」
「その案、行けますよ。精霊神であれば植物の成長を早めたりもできるんですよね。」
「それぐらい、小さな妖精でもできるぞ。」
「生命を進化させ、知的生命体を作ることも出来ますよね。」
「悪魔や死霊、魔物以外は可能じゃぞ。」
「精霊神様、このカイトJrが仲介人になりますから任せてください。いい返事をもたらしますから。」
「頼むぞ、カイトJr。お前が仲介人になってくれるならばもう少し精霊神について教えねばな・・・夜は長いぞ!楽しみにしておれ。我たちも他の種族と交流して広い視野を持たねばな。」
「まず、精霊神について、詳しく教えて下さい。そもそも精霊神は・・・」
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なんとも、異世界住民同士の深夜の女子会とかしたペントハウスの中で、素っ裸になって人間の秘密を教えつつ、明日にでもエルフの国にいき、竜人族に報告をするカイトJrは、絶対にこの両者を和解させると誓ったのであった。
ぼちぼち更新します。




