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王女様

頑張れカイトJr。ハブにされたのには理由があるぞ。

 エルフのフィートはカイトJrたちを連れて異世界のエルフの森に帰ってきた。同様に、第3王女のファムも久々にこの地に戻ったのだった。


ファムは王族達にカイトJr一行を紹介する。そしてとこれまでの顛末を王に話した。そこで、恥ずかしそうに顔を真っ赤した第4王女がいたのは言うまでもない。


 その結果、フィートの処遇は保留にされた。今後の、ハンターとの交渉にかかってるといっても過言ではなかった。


その場が重苦しくもあったが、能天気にジュドーが言語翻訳機を調整しながら、地球からの貢物を取り出した。


 「お父様・・いやエルフの大王よ。地球側の使者達をこのような謁見の場を頂きまして感謝しております。つきましては、心づくしの品をお持ちいたしました。我らの言葉も通じることを信じています。」


煌びやかな装飾を施したアクセサリーに数々の宝石に指輪、そして、高級なお酒にワインの樽に大量の食料に果物・・・を献上した。それを補佐するかのように、それを横目に、ショウは別の者にある品を用意させていた。


「王様に王妃様そして王子、王女様方、我らは友好のために地球にある植物と種、そして、御身の威厳を高めるであろう品を持って参りました。よろしければお手に取って見てはいかがですか。」


ショウは桜と梅と桃・・などの果物の苗木と日本刀のようなナイフと最高級の香水を見せた。


すかさずカイトJrが演出を高めるためにナイフを使った簡単なマジックをしてみせ、ハンカチにつけた香水で王妃、王女たちを虜にして見せた。


「突然の訪問に対しての非礼をお許しを頂きましたありがとうございます。王様、この香水はホレ薬ではありませんが、こんな私でも高貴に思わせれます。王様が使えば国中の民が王様に恋するやもしれませんので、あくまでもお城の中だけでお使いください。」


「地球にはこのような物がたくさんあるのかファムよ。お前が帰らない理由がわかったぞ。ファム、ときどきは、こちらに帰ってくるんだぞ。」


とファムをたしなめると、カイトJr一行を歓迎するように言われた。


「我らエルフの王国は地球人を客人と迎えよう。今後ともいい関係を築こうぞ。皆の者、宴の用意を。」


「王様、我々はあくまでもこの世界に来たのは、ファム王女様のご帰省に便乗した次第でありまして、このような寛大なる宴まで参加させていただくなんて、恐縮しております。しかし、今回は地球でおきたフィート様の件もあり、名誉回復の命もあずからせていただいております。ですので、なにとぞ、宴の用意をする間だけでも、フィート様と一緒にこの場を退席させていただけませんか。」


「道中なにかあるやもしれん、まして、火急な件でこちらの世界に来たのであれば、気苦労もあるだろう。宴は後日執り行うことにしよう。一週間後、王族たち貴族たちも列席させるような大きな宴になるがよいかな。」


「滅相もありません。そのような歓迎を受ける程の身分ではありません。王様。ご容赦お願いいたします。」


「わかった。気持ちを表す程度の宴だ、気軽に招待を受けてくれ。」


といった具合に和やかな雰囲気に包まれながら、王族との謁見を終えた。ファムは城に残り、地球での報告の為に残らされた。元老はフィートの事をよろしく頼むといって、その場を後にした。


フィートは城を出ると、空を眺めながら呪文を唱えだした。

「ハンターとこに行くぞ。俺に近づけ!」


魔法を詠唱しだすと魔法陣が現れ光出した。次の瞬間、転移魔法で別の場所に移動していた。


目の前には荒野が広がっていた。後ろを振り返ると大きな岩山があり大きな洞穴が見えた。

「我が名はフィート。エルフの民だ。アルマ様はおりませんか。アルマ様、アルマ様。フィートでございます。・・・」


しばらくすると、風ふきやらむ荒野の大地にひときわ大きな砂嵐ができた。そして空から雷がドンと砂嵐を消し去ってしまった。無風の荒野に焦げたニオイが立ち込めたとき何もないはずの場所から、数百のハンターが忽然と現れた。


一人のハンターが指揮しているようで、手を挙げハンターの軍隊を制止させた。

「フィート、そいつらは誰だ!」


「アルマ様、ご無沙汰しております。お変わりはないですか。この者は地球という星から参りました。エルフの客人であります。この者たちが、時空のハザマの住人に接触をするので、一度、アルマ様のご拝顔を賜るように参りました。」


「あやつらに会うとな。しかし、フィートがわざわざ連れてくるようとは・・・敵なのか、味方なのか?」


「ご心配ならないでください。アルマ様と利害が一致しているので連れて参りました。」


このやり取りをみながら一人、目を輝かせてうずうずしているDr.ジェーンがいた。今にもとびかからんばかりにしていたが、察知をしたカイトJrが取り押さえていた。

ジェーンはカイトJrのみぞおちに肘をかますと大きな声で、

「アルマ~。この映像を見て~。地球の恐竜って知ってる~。」


ジェーンは携帯型プロジェクションで空に恐竜の映像を出して見せた。それに反応するようにアルマが震えだした。

「これは、地球の恐竜なのか。そこの者よ。恐竜はいるのか。詳しく申せ。」


「これは、地球で絶滅した恐竜を私が復活させた。その映像よ。あなたたちは恐竜の親戚?何なの?」

ジェーンにはアルマの姿が明らかに爬虫類が進化した種族とわかっていたが、さらに確信を深めようとした。


「我らは、恐竜が進化した種族だ。地球の恐竜は神と名乗る者たちが絶滅させた。もし、絶滅しなければ、我らの同胞が地球を支配していただろう。・・・」


 アルマは昔話を話始めた。


 竜人族はとある惑星で恐竜が進化し、宇宙を旅するまでの科学力を持っていた。そして、アルマ達とよく似た星を見つけ、先祖と言われる恐竜が住む地球を見つけた。そして、影ながら地球を他の異星人から守るべく保護していた。しかし、度重なる、異世界の入植者たちが現れたが、恐竜を保護のためにも頑張っていたが、ある時、地球に隕石が落ち恐竜が絶滅した。

 竜人族の先祖たちはあきらめて地球を後にしたが、ある時、別の星でも、隕石が落ち絶滅したことも重なり、調査したところ、ある異世界人の介入が判明した。そいつらは、あろうことか、恐竜を絶滅した後、神様と名乗り、次に繁栄する哺乳類を奴隷にして栄華を誇っていた。

 竜人族の先祖は地球に限らず、宇宙の至る場所で、彼らを狩りまくり、戦場となった場所は砂漠になっていった。ある意味、アルマの種族の天敵を絶滅させることが繁栄につながっているといっても些少はなかった。

 時と時代は流れ、恐竜がいなくなった星の中で、もう二度と恐竜が蘇ることもなかったが、そのかわりに異世界人が集まり、混沌とした社会を築く星があった。わかりやすくいうとRPGのようなゲームさながらの魔物がすむ星である。だが、地球のようにある程度、魔物たちは息を潜め、支配する種族の軍隊によって統制がとれた星もあった。

 当然、地球もこの部類にはいっており、たまたま、文明が発展し技術レベルも上がり、情報化の影響で、恐竜を滅ぼした種族が関係していることがわかったそうだ。

 

 今回は、時空のはざまで息を潜めている神たちをおびき寄せるためにも、地球の情報をつかんでいるエルフ達に接触を図り、協力をしてもらったそうだ。しかし、行き違いもあり、魔法力が高いエルフ一族拉致し、魔法の力とエルフの身体能力を借りて、ダンジョンコアという者を復活させ、神々に知らせようとした話を教えた。その話を聞き、アルマは手で額をこすりながらフィートにあやまった。


「迷惑を掛けたなフィート。この竜人の王女アルマの愚行を許せ。」

「アルマ様できれば、一筆いただけませんか。我らの王に許しをえたいのです。」

そこに割り込むようにカイトJrが切り出した。


「フィートもアルマ王女さま、そんな手を煩わせません。今のやり取りすべて、この機械で映像を収めてあります。このカイトJrが責任をもって、フィートの無実とアルマ様一族とエルフ一族の間にお立ちましょう。そして、私どもが後日、接触する神々についてもご報告させていただきます。いかがでしょう。こんな美しいい王女様には、血塗られる殺戮の事件よりこの雄大な世界がお似合いですよ。」


一気にアルマの心をわしづかみしたカイトJrの顔を見て、アルマの顔が赤くなった。

「地球人は悪い奴ではないようだな。フィート・・・カイトJrなにか我らのできることはあるかな。良ければ私だけでも、接触するときにいてもよいぞ。」


「滅相もございません。アルマ王女様に何かあったら、この体がいくつあっても足りません。しかし、よろしければ、私ども地球人に少しだけお名前だけお貸ししていただくことは可能ですか。」


「いいぞ。神どもに我らの存在を知らしめてやれ。やつら、震え上がるぞ!ハハハ。」


「ありがとうございます。勇気1000倍になりました。結果は、接触が終わってからご報告させていただきます。でも、すごいですねアルマ王女様のお力は、最初に現れた時の雷は私のハートもしびれました。思わず恋の奴隷になるとこでした。しかし、こんなに心も寛大で美しくてお強いのであれば隠れている神はもったいないですね。」


「カイトJrお前を気に入っている。今度会うときは、我の星にも来てくれぬか。」


「行きたいんですが、恥ずかしながら。地球にはアルマ様の星のような技術力が達しておりませんので、伺うとすれば、私の子孫たちになるかもしれません。」


「そうか、残念じゃ。これからは地球との交流をしていければな。まずは、神どもと接触して情報をもたらしてくれ。」


「アルマ王女様、いきなり怖い顔しないでください。お美しいお顔がだいなしになりますよ。アルマ王女さまに笑顔をもたらすお話を期待してください。こちらにいるジェーンをそれまでの間メイドのようにお使いください。」


「いいのカイトJr。アルマと同行しても。」

「嬉しそうな顔するな!失礼のないようになジェーン。アルマ王女様、後日引き取りに来ますから。こちらにはいつまでいらっしゃりますか。」


「カイトJr報告をしばらく待つぞ。ジェーンは人質か捕虜みたいだがいいのか。」

「本人は自覚ありませんから。今度はゆっくりお食事するぐらいのゆとりをもってきます。」


なんだか、デートで会いに行くような雰囲気になっていることに、アルマの軍隊は戸惑っていたが、それ以上、あいもかわらずという具合にあきれているカイトJr一向であった。フィートは軍団ともども挨拶をしてエルフの都に戻った。そこには心配して帰りを待っていた、エルフの第4王女とファムそして、第2王女がいた。カイトJrはファムに簡単に説明しようとしたら、ジュドーとショウが間に入った。


「カイトJr一刻も早く地球にお前だけ戻れ。俺とジュドーはエルフの都やこの星について調査する。ファムや第二、第4王女様方も協力してくれるんだ。地球の事はまかしたぞカイトJr。」


「お・・おぅ。なんか張り切ってるなショウもジュドーも。」


「早くいくんだ。お前がいると、今日は調子が出ないんだ!」


「企んでるな・・・はッは~ん。そういうことか。後はお前たちにまかしたぞ。王女様がた、こいつらをよろしくお願いします。では!」


これが目的だったんだなとわかったカイトJrは次の交渉の場に急ぐのであった。

ぼちぼち更新します。

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